丸山稔一院長ブログ | 東京 | 西日暮里 | 丸山オステオパシー治療院

東京・荒川区西日暮里にあるオステオパシー専門治療院の院長ブログ はじめまして院長の丸山稔一です。

強烈な残尿感!男女でそれぞれ原因が違う??

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こんにちは丸山オステオパシー治療院 院長丸山稔一です。今回は残尿感についてお話いてまいります。男性、女性ともにある症状ですがそれぞれ原因が少し違うようです。

 

男性の場合ですと

1)前立腺肥大 2)急性腎盂腎炎 3)前立腺がん 4)性病など

代表的など原因と分類させています。

 

一方女性の場合は

1)膀胱炎 2)過活動膀胱  3)骨盤臓器脱

4)尿道症候群

などが代表的な原因に分類されています。

 

確かに炎症が起こっているものについては細菌が原因ですので抗生物質に治療が適応ですので手遅れにならないうちに早めの治療が必要です。又癌が原因の場合についてももちろんこ抗癌治療を施す必要があります。

 

一方、炎症や癌、性病などの明らかに病院での治療が必要なもの以外に分類されているものについては薬を飲んでもなかなか改善しないケースが多くみ受けられます。

 

以前30代男性が強烈な残尿感で来院されました。病院に行って受診をしたところ前立腺炎と診断され薬を処方され、しばらく飲んだものの一向に効果がなく、改めて診断を受けると次は膀胱炎といわれこれも薬を処方されたが一向に改善しなかったとのことでした。

 

オステオパシーは機能と構造の関係に着目する療法です。

膀胱という構造が排尿という機能にどのように影響を与えているかをよく考えます。

基本的に病院の診断をきちんと受診されていますので安心してオステオパシーの施術を進めることができます。

 

まず症状を訴えている部分のみに目を奪われることなく全身のオステオパシー検査を行いました。もちろん膀胱に直接かかわる骨盤周辺は念入りに検査します。この患者様は肋骨に問題が見つかりました、次に骨盤の外側についている腸骨という骨の関節がとても動きが悪くなっていました。

 

直接膀胱を触診してみると、膀胱そのもの又膀胱を固定している靭帯(恥骨膀胱靭帯)も大変硬くなっていました。肺や心臓が入って分部は胸郭といいます、この胸郭は左右12本づつある肋骨でできています。肋骨の一部にでも動きの悪いところがあると胸郭全体の動きに悪影響を与えます。又、胸郭の動きと骨盤の動きには連動性があります。胸郭の動きが悪くなると骨盤の動きも悪くなることがあります。

 

施術はまず肋骨の動きの改善から始めました。その後改めて骨盤の動きを確認するとかなりの改善が見られましたが、まだ少し悪いため次に骨盤の施術を行いました。そして最後に直接膀胱と恥骨傍濃い靭帯の施術を行いました。

 

骨盤内の内臓は男女で構造がかなり違う特殊なゾーンです。女性にしかない器官は子宮・卵巣・卵管・女性器があげられます。男性特有のものとしては前立腺・男性器があります。男女共通のものとしては膀胱・S状結腸・直腸などがあります。共通するものと男女固有の器官がありますので扱いはより慎重にしなければなりません。しかし

構造をよく理解し触診力があることによりいろいろな症状に対応できることができます。尿漏れ・頻尿・残尿感さらに婦人科系の問題なども適応になります。

 

今回の患者様もその後一切の薬を飲むことなく3回の治療で改善しました。

 

薬を飲んでもなかなか治らない残尿感・頻尿・尿漏れなどでお悩みの方一度オステオパシーの施術を受けてみてはいかがでしょうか。

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