20年続く足首の捻挫と膝の痛み 極端に下がっている左肩は何を意味する??
皆さまこんにちは丸山オステオパシー治療院 院長の丸山稔一です。
50代男性、長年繰り返す足首の捻挫と膝の痛みを主訴に来院されました。
又、それ以外にも慢性的に腰、背中、頸の後ろに痛みがあると訴えられていました。
50代前半で働き盛りです、体に常に不調を感じているので少し不安になっている様です。いくつもの病院又評判の良い整体院などにもどのぐらい行ったか分からないとも言っておられました。
早速、問診から始めました。
どの様なときに痛むのか?
痛みは放散するか?
どのようにすると痛みが増すか?
また、どのようにすると痛みが減るか?
等々いろいろな角度から問診をすることによって
痛みの原因を限定しやすくなっていきます。
また、過去にどのような怪我をしたか?
そして病気をしたことがあるかも原因追及には欠かせない要素です。
問診の結果
小学生の頃に歯の矯正を3年間いていたことがある。
また、その時犬歯を抜歯したことがあること
が分かりました。
問診で得た情報を頭に入れながら
オステオパシーの全身検査を行いました。
患者様の立っている姿勢を診る
極端に左肩が下がっていることが分かりました。
肩が下がっているのはなぜか?
原因は様々です。
さらに検査を続けていくと
肺を覆っている胸膜と横隔膜が重なり合っている部分が
かなり固着していることが分かりました。
それによって呼吸をしても左の胸の動きが右に比べるとうまく広がらないことが分かりました。
最後に主訴である両膝・両足首を詳細にチェックするといくつかの問題が浮かび上がりました。人間が二足歩行をするときには、体中の関節や靭帯・筋肉にある固有受容器というセンサーが働き脳に情報を送ります。
全ての脳に送られた入力情報は小脳に送られます。
すると小脳は逆に必要な筋肉に情報を送り最適なバランスを取らせようとします。
バランスを取る際に極めて重要な器官がいくつかあります。
その代表的なものに
1)目 2)耳 3)顎関節 があげられます。
体に生じたアンバランスな感覚はこの3つの器官で瞬間的に補正されています。
体のアンバランスは常にこれが器官に負担をかけているとも言えます。
今回の患者様は小学生の時に事故で腕や胸を強打していた。そしてしばらくしてから歯科矯正をしたことが重なり、体のバランスを失う要素が40年近く続いていることが推測されます。
早速、施術に移りました。
機能障害を起こしている顎関節の動きを改善すること、合わせて関係の深い頭蓋骨の一部側頭骨の動きを施術。そして問題の根本的な原因と思われる左肋骨横隔洞の機能障害を取り除くこと。そして最後に直接問題を起こしている膝と足首の問題を取り除きました。
施術の最後にもう一度立っている姿勢を観察すると極端に下がっていた左肩はほぼ平行になっていました。
これでバランスを取り戻し二足歩行がスムーズに行われることができると思われます。
これで施術は終わりです、後は自然の力に任せます。
人間には自己治癒力がありますから。
オステオパシーは原因を追究し、自己治癒力を引き出す医学です。
長引く痛み・不快感をお持ちの方は一度オステオパシーの施術を受けられる事をお勧めいたします。
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