丸山稔一院長ブログ | 東京 | 西日暮里 | 丸山オステオパシー治療院

東京・荒川区西日暮里にあるオステオパシー専門治療院の院長ブログ はじめまして院長の丸山稔一です。

食べ過ぎでもないのに胃もたれが... 胃の問題なのに関節の動きを診るの???

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新年あけましておめでとうございます。本年も皆様にとって健康と幸せに恵まれ、喜びを満ちた一年になりますように。 丸山オステオパシー治療院 院長の丸山稔一

 

 

いよいよ2017年がスタート致しました。年末の慌ただしい忘年会シーズンがやっと終わりを迎えたと思ったら、お正月とダイエットしている方にとっては誘惑の多い季節です。今回は内臓の不調についてオステオパシー的な見方をしていきたいと思います。

 

 

食べ過ぎでもないのに胃もたれが・・・ こんな経験はありませんか。どの家庭にも胃薬は常備されていますから、まずは胃薬を飲みますよね、でも何か胃がもたれる。病院に行っても特に異常はないと言われた。以前にこのような患者様が来院されました。

 

 

オステオパシー検査は全身を診断していきます、もちろん症状を訴えているところはさらに注意してみていきます。胃に不快感を及ぼしているものは何か、関連しているものは何かを推測しながら確かめていきます。

 

 

内臓を診断するうえでグローバル(大まかな)診断として横隔膜をみることがあります。患者様の後ろから肋骨の下の部分に両側からそっと手をあて大きく呼吸してもらいます。胸郭の広がりが左右とも均等に広がっているかを検査します。

 

 

もし左右差がある場合は、広がらない側に接している臓器、例えば左側なら下は胃、上は肺、心臓。右側なら肝臓に何らかの問題があることが推測されます。横隔膜はある意味内臓の機能障害のリトマス試験紙と考えられます。

 

 

例えば胃に何らかの機能障害があるとしたら神経系なら交感・副交感の神経のルートを視野に入れます。次に胃を支持してる靭帯を検査します。さらに神経系・靭帯系に問題を起こさせているものは何かと推測していきます。

 

 

オステオパシーは人間の体を全体的に診ていきます。オステオパシーの重要な考え方の一つに「体は一つのユニットである」ということがあります。胃に問題があるといっても胃だけをみないのです。

 

 

今回の患者様はよく診た結果骨盤の左側の動きがとても悪くそれが引き金となって背骨の動きを悪くしていたようです。代償作用(一つの動きの悪やを補正する働き)で第一頸椎(首の一番上の骨)の動きが悪くなりそれが頭蓋骨の一部の動きを制限したようです。

 

 

胃を働かせる神経は脳から出ています(迷走神経)、頭蓋骨の一部が動かないだけでも神経の伝達に問題が生じます。つまりこの患者様は大元の骨盤の位置が原因だったようです。この患者様については骨盤の左の関節の動きを回復させることで胃の問題は解決しました。

 

オステオパシーは一つ一つの施術技術を習得することも大変ですが、それ以上に診断技術が難しいのです。あらゆる可能性をしながら根本的な問題を見つける、これが醍醐味でもあるのですが。

 

お医者さんに診てもらったけど何か不調なら、今年こそはお医者さん+オステオパスの心強いタッグで本来の健康を取り戻しましょう!

 

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