【オステオパシー診断】問診後、患者様の「姿勢」を診て、どこに機能障害があるのか?施術ルートを絞り込む!
40代 女性 首から腰に違和感がある。
こんにちは、丸山オステオパシー治療院 院長の丸山稔一です。
今回は40代女性 しばらく前より
頸から背中そして腰まで連続的に違和感を感じると訴え来院されました。
オステオパシーは問診をとても大事にします。
じっくりお話を聞くと、以前から疲れると背中が凝ってくる、特に右の背中の下の方が
凝ってきて、今では平常時でも痛みが出てきているとおっしゃっていました。
又、3年前に心臓の膜の手術を受けたことがあるが、今では心臓は全く問題ないとのことでした。
又、小学生のころ高いところから肩から落ちたことがあり大きな怪我をしたことがとのことでした。
問診を終えてから早速オステオパシーの診断を始めていきました。
診断の最初のステップとしては視診を行います。
これは患者様が立ってる状態をよく観察するためです。
姿勢を診るだけでも多くのメッセージが伝わってきます。
もちろんこれだけで全ての診断をするわけではありませんが、
施術の方向性がわかってきます。
視診は横から、後ろから、そして上から。 患者様の姿勢を3Dで観察していきます。
この患者様は横から見ると背骨のカーブがあまり感じれません、それと特に背中の部分が本来は少し後ろのカーブを描くのが自然なのですが、一本の棒のようになっています。そして胸の方向に背中が引っ張られているように感じました。診断を続けていくと、
下から股関節、肝臓、十二指腸、胸膜(肺を覆っている膜)そして頭蓋の側頭骨、顎関節の右側。 そして頭蓋の硬膜の右側に強い緊張感があることが分かりました。
このように多くの機能障害が発見された場合は、
情報の整理をする必要があります。
一番最初にやる部分はどこか、又なぜ多くの機能障害があるのか?などです。
オステオパシー検査を進めながらさらにお話を伺うと、
小学生のころに長い間歯科の矯正器具をつけていて
それ以来ずっと顎の調子が悪いといわれました。
人間が二足歩行するときにバランスを調整する器官はいくつもありますが、特に重要な働きをしているのは目・耳・顎にあります。
従い、この患者様は顎に問題があり、長い時間をかけてその負担が各所に影響していたことが推測されます。
顎関節の動きの悪さで、
側頭骨、硬膜の緊張、
そして十二指腸、
肝臓の機能障害の説明が付きます。
早速、顎関節の施術から始めました。
直接つながっている側頭骨そして十二指腸とすすめて行きました。
一回目の施術を終えて
もう一度姿勢の状態を観察すると、、、
すでに棒状の背骨にかなりカーブが出てきて
本来の自然な状態に回復したことが分かります。
この患者様は2回の施術で首から腰に至る不快感は消えました。特に背中の右下の凝り、痛みは全く感じなくなったとおっしゃっていました。おそらく十二指腸の機能障害がなくなったせいと推測されます。
体のあちこちに問題がある方は一度オステオパシーの施術をうけられることをお勧めします。