丸山稔一院長ブログ | 東京 | 西日暮里 | 丸山オステオパシー治療院

東京・荒川区西日暮里にあるオステオパシー専門治療院の院長ブログ はじめまして院長の丸山稔一です。

6月に挑戦してきたフランスの国家試験【Diplome d'Osteopathe】について

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フランスの国家試験

 

皆さまこんにちは 丸山オステオパシー治療院 院長の丸山稔一です。

今回は、6月に挑戦してきたフランスの国家試験についてお話ししようと思います。

 

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フランスでは

オステオパシーは国家資格として認められています。

但し、日本の医療系の国家資格のやり方とは違います。

 

 

 

日本では、学校を卒業した後で全国統一の筆記試験が実施され

これに合格すると免状が与えられます。

 一方、フランスでは政府が公認した学校の卒業試験が国家試験になります。

 

 

 

約6年をかけて

骨盤・四肢・脊柱・内臓・頭蓋の実技試験と筆記試験

そしてレントゲン学と症候学の筆記試験

合計12科目の校内試験をすべて合格することが、

卒業試験のエントリーの条件になります。

 

 

 

 

本番の試験は

実際に審査官の前で治療をする形式で

クリニカ試験と呼ばれています。

 

もちろん生徒一人ひとりで患者様は違います。

 

45分の制限時間

が与えられ

1)問診 2)検査 3)治療

各15分

で終えなければなりません。

 

 

 

1)問診

フランスでは大変オステオパシーが普及しています。

日本のようにどのような病気でも

まず病院に行くということはなく、

最初にオステオパスに受診することは

決して珍しい事ではありません。

 

従って、

初診時にオステオパシーの施術をすべき対象かあるいは病院で受診すべきかを見極めることが要求されます。

 

 

問診では症候学の知識でこの見極めをしていきます。

そして、もしオステオパシー対象と判断した場合

 

患者の主訴・痛みの程度・生まれてから現在に至るまでの病歴、怪我の状況等々、関連する多くの情報を聞き出すこと。

 

これらを15分以内に全て行う必要があります。

 

この問診力はその後の施術の方向性を決める大変重要な項目です。

 どんなに施術テクニックがうまくても問診力がなければ結果として施術の成功率は

 下がってしまうと考えられています。

 

 

 

 

 

 

 

2)検査

 

問診で治療の方向性を決めながら、そして又それにとらわれ過ぎることなく

 全身を検査してきます。

 又ヘルニアの症状がある様な場合、しびれ・運動神経・腱反射などの医学的検査も

 行う必要があります。

 15分の制限時間で医学的検査とオステオパシー検査を行い症状に対する原因を探して行きます。

 

 

 

 

 

3)治療

検査で探した原因に対し治療を組み立てていきます。

症状に対してどの様にアプローチしていくかが問われます。

 

 

 

4)質疑応答

45分で行った施術に対し、審査員があらゆる角度から質問をしてきます。

問診は適切であったか、なぜそのようなことを聞いたか、あるいはなぜ聞かな

かったか。

審査委員には医師も必ず同席しますので、メディカル的な質問もされます。

施術については特に質問があり何故その治療を選択したか、その根拠はそこの関節が動かなかったから動かしましたの様な場当たり的な治療は決して認められません。

 

問診から原因を推測し、検査で

精度高く原因を調べる。

そしてそれに従って自分なりの治療を組み立てるという、論理力が求められます。

これらがクリニカ試験の主な流れです。

 

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この試験がパスすることによって

フランスでは開業権が得られるわけですから、

決して通過儀礼のような試験ではありません。

 

 

学校の最終学年の一年間は

このクリニカ試験に対する対策授業が行われました。

自分にとってはこの試験はとても大きなモチベーションになりました。

改めて問診 医学的検査 施術の論理構成を高いレベルで求められることになりました。

 

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要求されていることは現実の施術には決して欠かすことのできないことでした。

クリニカ試験に正面から取り組んだことによって一つレベルが向上したことを実感しています。

 

学校で培った力を、皆様のお悩みを一つでも多く解決するためにお役に立てたいと思います。

 

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