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東京・荒川区西日暮里にあるオステオパシー専門治療院の院長ブログ はじめまして院長の丸山稔一です。

ご存知ですか?【頭痛】はこう診る!オステオパシー的アプローチ!

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こんにちは丸山オステオパシー治療院の院長 丸山稔一です。今回は頭痛についてお話をして参ります。長年の頭痛・片頭痛で悩んでいた方が多く来院されます、程度の差こそあれ頭痛で悩んでいる方は本当に大勢いらっしゃいます。頭痛は脳に直接関連する部分の疾患ですから、安易に考えることは得策ではありません。

 

長年悩んでいる人は一度きちんと病院に行かれ検査を受けることをお勧めしたいと思います。

 

一言で頭痛といってもいくつかの原因によって分類されています。

 

  • 片頭痛 20歳から50歳ぐらいの女性に多く、一度起きると4時間から2日間くらい続きます。また目がちかちかするなどの何らかの前兆を感じることが多いようです。皮肉なことに長年飲み続けている頭痛薬が引き金となって片頭痛の症状が出ることもあるようです。
  • 緊張型頭痛 肩や首のこりと一緒に感じることが特徴です。
  • 群発性頭痛 片方の目の奥に我慢できないほどの強い痛みを感じ、あまりにもつらく立っていられなくこともあるようです。目の奥にある血管が腫れて、その周りの神経が刺激を受けるとされていますがその原因は不明です。
  • 脳腫瘍 腫瘍が大きくなることに伴い痛みがひどくなっていく。ときに手足の動きが悪くなったり、物が二重に見えたり、又吐き気を伴うこともあります。
  • 慢性硬膜下血腫 頭を打ったことのある人。打った直後でなくても時には2週間以上経過してから発症することもあります。頭を振ると痛みが増したり、吐き気を伴う事もあります。
  • 脳血管障害 基本的に高血圧を伴うことが多く・高血圧脳症・くも膜下出血脳出血という脳血管に障害がある場合の激しい頭痛です。

 

細かく分ければさらに分類することはできますがざっというと以上が病院で症状別に頭痛を分類しています。明らかに4)脳腫瘍 5)慢性硬膜下血種 6)脳血管障害に伴う頭痛については外科的手術等で対応する疾患ですからオステオパシーの対象外になります。

 

一方それら以外の頭痛にいてはオステオパシーの対象になると考えています。ここで最近来院された50代女性の患者様の例をお話しします。20代に出産を経験されてから約30年間ずっと頭痛に悩まされ続けてきたと訴えて来院されました。片時も頭痛薬を手放すことができす年間の頭痛薬消費量は相当なものだそうです、お子様もご主人もともに頭痛もちなので家にはいつも薬が何箱も常備してるとおっしゃっていました。

 

早速オステオパシーの全身診断を開始してみると、確かに頭蓋の動きは悪いです。その動きの悪さは原因が一つでなく、脳を覆っている硬膜の硬さと、頭蓋骨の骨の重なり合っている縫合といわれる部分の一部が固着していました。

 

そして何より一番目についたのが左の首の筋肉が異常に固くなっていました。さらに診断を進めていくと肘の関節の動きが大変悪いことが分かりました。

 

早速施術を開始しました。肘関節の動きと頭の動きの関連があるかを調べていきます。一度肘の関節の動きを改善させる為にファンクショナルテクニックといって衝撃を伴わない技術で施術をしてから、再度頭蓋の動きを検査してみると明らかに変化が見られました。

 

次に本格的に硬膜と縫合の治療をしました。

硬膜の中を脳で使い終わった血液が静脈となって心臓にかえって行きます。硬膜の柔軟性又頭蓋骨の柔軟性が不足してくると静脈の戻りに影響が出てきます。静脈血に中には脳細胞が使い終わった老廃物が入っています、このわずかな排液循環の不足があるだけでも頭痛の原因になりことがあります。

 

この考え方は明らかに病院が考えている頭痛の分類には入らないオステオパシー独特の考え方でしょう。

 

この患者様のケースは左肘関節の動きが長年悪かったことが原因で手から首にその緊張感が伝わり、さらに首の緊張感が直接頭蓋骨の動きに影響を与えたと考えられます。

 

オステオパシーは発症している場所に目を奪われる治療ではありません。全身を診て原因を探します。

 

この患者様のケースでは頭蓋の治療だけでは一時的には改善しても、またすぐに戻ってしまうでしょう。

 

この患者様の頭痛の原因は【肘関節の動きの悪さ】から来ていたと見受けられました。

 

この患者様は30年来の頭痛が数回の施術で治りました。オステオパシーの治療は病院に行ってもなかなか治らない頭痛にとても効果があります。原因をしっかり探すオステオパシー施術を受けることをお勧めします。

 

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