丸山稔一院長ブログ | 東京 | 西日暮里 | 丸山オステオパシー治療院

東京・荒川区西日暮里にあるオステオパシー専門治療院の院長ブログ はじめまして院長の丸山稔一です。

ラストスパート!受験生に頭蓋治療は役に立つ?

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皆さまこんにちは、丸山オステオパシー治療院の院長の丸山稔一です。

 

受験の季節がやってきました。受験生にとってこの時期はさぞ大変だとご察しいたします。遠いむかしのことですが受験生だった一人としてそのキツさは実感しています。

 

 

先日も中学受験を控えている小学6年生が来院されました。症状は肩が痛いとのこと。何もしなくても痛い、寝ていても痛いと訴えられていました。

 

痛いという現象を大きく分けると

1)動かすと痛い 2)動かさなくでも痛い ということが言えます。

 

 

動かすと痛いという場合は基本的には関節にかかわる部分に何かしらの原因があることが多いです。動かさなくても痛い、特に寝ているときに痛い場合は関節以外の問題を想定して診ていく必要があります。

 

 

早速オステオパシー診断です。肩を診断するには少なくとも周辺の関節・肩関節・鎖骨の関節・肩甲骨の動き・胸椎の動きを最低限診ていきます。

 

 

さらに全身の関連性を診ていきます。肩は人間の関節の中でも関連する筋肉、靭帯の種類がとても多い関節ですので診るべき分部がとても多いです。この患者様の場合は特に肩の関節に大きな問題はありませんでしたが、肩甲骨の動きに少し問題がありました。

 

 

肩甲骨は多くの種類の筋肉に関係があります、その一つに肩甲舌骨筋をいう小さな筋肉があります。肩甲骨から舌骨を結び付けていますが、舌骨は頭蓋骨の一部の側頭骨に結びついていきます。

 

 

つまり肩の問題も頭蓋骨との直接的なつながりがあります。早速頭蓋骨の動きを診ると全体的に動きが悪く、額の部分の前頭骨が硬い。また、肩が痛いほうの右側の側頭骨の動きがとても悪かったです。

 

 

早速、側頭骨がきちんと動くように施術をしました。施術後患者様は肩が楽になったとおっしゃっていました。

 

 

後日、患者様はよく寝られるようになり、また勉強も集中したできる様になったとお母さまから連絡をいただきました。本当にこの時期になると、受験生が懸命に机にしがみつき、朝から晩まで脳をフル回転させるため、当然脳は疲れ、それを覆っている頭蓋骨も硬くなる傾向は明らかにあります。この患者様も必死に勉強することによって側頭骨の動きが悪くなり結果として肩が痛くなったと推測されます。

 

 

オステオパシー治療によって偏差値を上げることはできませんが、もっている実力を発揮できたり、集中力を上げることは可能だと思っています。ラストスパートの時期にこそおすすめします。

 

 

受験生をお持ちのお父さま お母さま応援します。是非お子様を連れてきて下さい。

志望校合格をお祈りしてます。

 

 

【受験シーズンは大変混みますので、お早めの予約を】

ご予約・お問い合わせは当院ウェブサイトからお願い致します。

 

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80代男性 脊柱管狭窄症 その手術ちょっと待った!!

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皆さまこんにちは!丸山オステオパシー治療院の院長丸山です。

 

しばらくホームページをリニューアルしていたためブログを書けずにいました。又改めて普段の施術を通して印象的な症例をブログで報告させていただきます。病院に行ってもなかなか改善せずあきらめてていた方がオステオパシー治療で劇的に改善したケースを取り上げていきたいと思います。

 

 

組織が破断(骨折とか靭帯断裂)していなければ、決してあきらめることなく是非一度オステオパシーの治療を体験されることをお勧めいたします。そのような方の動機付けになるようなブログをどんどん書いていきたいと思います。

 

 

今回は80代 男性が脊椎間狭窄症で来院されました。そもそも足がシビレ太ももの裏が突っ張る、つま先の感覚が少し麻痺した感じで、しばらく歩くと歩けなくなり休み休みでないと歩くことができないという症状をお持ちでした。

 

 

そもそもこのような状態は20年以上前からだそうです。いくつかの病院を受診したけれども診断結果は同じだったそうです。最後はいつも手術しかないといわれてしまう、年齢のことを考えるとできるだけ手術はしたくないとい希望されました。問診の結果、既往歴をお聞きすると30年前位に胃がんの手術をされているとのこと。

 

 

オステオパシーは問診を大変大事にします。現れている症状に関係ないような過去の病歴が大変重要なヒントのなることがあります。この患者様も同様なケースでした、オステオパシー検査をした結果、手術をした胃の周辺の組織が大変硬くなっており、特に左の腎臓の動きがかなり悪くなっていました。

 

 

オステオパシーの最近の研究報告では内臓の機能障害と脊椎間狭窄症とに関連があるといわれています。施術は内臓の機能障害特に腎臓の可動性を取り戻すこと、また腰椎の椎間板かかなり硬くなり繊維化しているため椎間板の治療をすること。そして神経的な症状か出ている足に対して反射テクニック(フランスの学校で習った神経を直接刺激する特殊なテクニック)を行いました。

 

 

年齢的に施術の効果が出るのの時間がかかることがありますので、最初のうちは効果がなかなか出ませんでしたがあきらめずに何度か行った結果明らかにつま先の動きの悪さ、ふとももの突っ張り感が少なくなってきました。

 

 

最初に来院されたときは眉間にしわを寄せていた表情もすっかり変わり、すっかり穏やかになりました。現在、全快とは行きませんが来院当初に比べればはるかに症状は改善しています。

 

 

全ての脊椎間狭窄症がオステオパシーで治ることはないとは思います。狭窄の程度がひどく手術が適応する方もいらっしゃると思いますが、オステオパシーはなぜそうなったかを追究します。全身を検査し、もし明らかに狭窄になった原因が見つかればオステオパシー施術によって改善するケースはあるのです。

 

今回はその好例として紹介させていただきました。

整骨院カイロプラクティックなど、どこに行っても改善しない方、ご来院お待ちしております。

 

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50代女性 布団からなかなか起きられない。朝起きる時に痛む腰痛(1)

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皆さまこんにちは、丸山オステオパシー治療院の院長の丸山稔一です。

 

いよいよ梅雨が明けました。今日は暑いけど素晴らしい夏空でした。朝起きるとき腰が痛い。しばらく痛いけど起きてしばらく体を動かすと痛みが和らぐそんな方はいらっしゃいませんか?今回はこのタイプの腰痛について症例を通してお話ししていきます。

 

 

50代女性 主訴は頸から肩にかけての強い重だるさ、あまりにつらく気持ちが悪くなり、食事が喉を通らないといっておられました。

 

 

ここまでは腰の痛みとは関係ない話なのですが。オステオパシー的診断をして全身の検査をしてみると。胸椎8番と左の腎臓に問題があることが分かりました。この場合の腎臓の問題というのはいわゆるメディカル的な例えば腎炎とか糖尿性腎症というような病気をいっているのではありませんから勘違いしないでください。

 

 

オステオパシーの扱う腎臓の問題は腎臓を支持している組織の硬さとか、腎臓の位置などに着目します。この患者様の主訴である首から肩にかけてだるさと気持ちの悪さう改善させるための一環として腎臓に対する施術をしました。

 

 

一週間後に再び来院していただいたときに状態をお聞きすると首から肩にかけてのだるさはほとんどなくなり治療直後から驚くほど食欲がわいたと喜んでおられました。

 

 

ここで患者さまが実はと話し始めたのですが、初診での問診の時には言わなかったのですが腰痛もちで朝布団から起きるときだげのことで、起きてしまえば何とか動くことができる状態が実は20年以上続いていて、どこに行っても治らないし自分はあきらめていたのでお話ししなかったのですがこの20年間の腰痛が一回の治療後から全く感じなくなったと少し興奮していました。

 

 

またあまりに夢のような話なので自分でもびっくりしており大げさでなく布団の中で嬉しさのあまり泣いてしまったともおっしゃっていました。

 

 

これはあくまでうれしい副次的効果なのですが何故、こうなったのかは次回お話しいたします。

 

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60代女性 15年も続く膝の痛み 手術はしたくないけれど(2)

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こんにちは、丸山オステオパシー治療院の丸山です。

 

今日は朝から雨が降り続いています。昨日の暑さから一転し今日は半そででは少し肌寒いくらいです。さて今回は前回の続きで膝の痛みの二回目です。

 

 

67歳 女性 左膝の痛みを覚えてから15年程経過しています。特に階段を降りるときにつらさを感じる。常に膝のことが気になり気持ちが落ち込み、何か新しいことに挑戦する気持ちになれないと訴えておられました。

 

 

病院をはじめ整骨院、各種の治療院にあちこち通うものの今までのところなんの変化もないとのこと。何度か整形外科を変えてみたものの激しい軟骨の擦り切れた状態ではないと同じ診断結果だったとのこと、何回かヒアルロン注射も試したがあまり変化がなかったと言っておられました。

 

 

早速オステオパシー検査を行い全身の状態を確認すると

1)内臓の大腸の左側下行結腸に激しい固着間を感じました。これは腸間膜という内臓をつなぎとめておく組織が問題をおこしていました。

2)骨盤の一部の腸骨の左側が後方に回旋していました。

3)左膝の半月板が全体的に固くなり膝の動きに悪い影響を与えていました。

 全身のチェックをしてみて主にこの3点が際立っていました。

 

 

骨盤の左側と下行結腸は近いところにありますので、骨盤の異常は内臓の影響を受けている可能性があると推測しまず下行結腸から施術を初めました、一度施術を終えてから改めて骨盤のテストをしてみたところ骨盤の回旋はすでに治っていました。

 

 

次に膝関節の半月板の施術を行いました。初回はこの二点の治療を行いました。二回目は初回のテストを再確認することそして膝関節の滑液の循環を改善する施術を行いました。この患者様は2回の施術でほぼ完治しました。

 

 

今回のケースを推測するとポイントは下行結腸にあると思われます。長年の固着が骨盤の腸骨に影響を与え体全体のバランスを崩し、左膝に長期にわたり負荷をかけ続けたと思われます。

 

 

現在は定期的に膝の滑液がうまく循環しているかをチェックしています。この患者様のケースのように何年間も悩んでいた方でも決定的に軟骨が擦り切れていない、いわばグレーゾーンにいる方は一度オステオパシーの施術を受けてみてはいかがでしょうか。

 

 

オステオパシーはその部分だけの施術はしません、原因をしっかり見つけに行く療法です。そこが病院、整骨院との違いです。

 

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60代女性 それって捻挫ですか?ピントの外れた治療を繰り返していませんか??

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こんにちは 丸山オステオパシー治療院 院長の丸山です。

 

60代の女性が足を引きずりながら来院されました。自分では原因は全く思い当たらない。何をしたわけでもないのに足首を上に持ち上げたり、下に下げたりするととても痛む、そして階段を降りるときにやはり足首が痛いと訴えておられました。

 

 

痛くなってから一か月もたつのに一向に足の痛みが引かないとのことです。もちろん整形外科にも行かれレントゲンの診断も受けています。  病院での診断は左の足首の捻挫といわれたそうです。  

 

 

治療は低周波の器械にかかることと足をマッサージするだけの治療だそうです。  私も整骨院で修業していましたから治療の内容は容易に想像がつきます。  ほんと電気をあてて後はマッサージ、だだこれを繰り返すのみの毎日でした。  

 

 

基本的に捻挫は外傷性のものです、転んだとかどこからか落ちたとかはっきりとした原因で起こります。動かすと痛い分部の靭帯を押しても痛まない、また腫れてもいないといくことはまず捻挫ではないと思われます。  

 

 

そこでオステオパシー的な診断をすると痛む足のすねの骨(脛骨)の横にある腓骨という骨が1センチほど下になっていました。その骨の一番下は外くるぶしになります。外くるぶしは脛骨と腓骨の関節です、この関節がよく動かなくなっていました。  

 

 

さらに痛くない側の左の骨盤が前方に回旋していてそのままよく動いていませんでした。  施術は骨盤の動きを左右均等にすること、外くるぶしの位置と動きを元の状態にすること。そして最後に脛骨と腓骨の間をつないでいる骨間膜という膜を十分に緩めること。この3箇所の治療をしました。  

 

 

結果は一回の施術で回復しました。電気とマッサージの治療だけで回復しない方はもしかしたらピントの外れた治療を繰り返しているかもしれません。一度オステオパシーの治療を受けることをお勧めします。  

 

オステオパシーは原因を追究する療法です。

 

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オステオパスの手を作る学校 スティル・アカデミィ・ジャパン

 

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こんにちは 丸山オステオパシー治療院   院長の丸山です。今日はとても気温が高いです、昨日も晴天でしたしそろそろ梅雨明けかもしれませんね。  

 

 

現在私はフランスに本校があるスティル・アカデミィ・ジャパンというオステオパシー学校に通っています。早いもので現在4年目を向かております。今までは筋骨格系のストラクチュアテクニックを行ってきましたが  これから4年生の後半・5年生・6年生と内臓、又頭蓋へと重心を移していきます。    

 

 

この学校は医療系の資格者を対象にして6年間行われます。大変長期にわたって教育が行われ、卒業した時点でオステオパス(治療家)として自立できることを目的にしています。  

 

 

何故これほど長期にわたって行われるのでしょうか?それはオステオパス(治療家)の手を作るには大変時間がかかるからです。授業で教わったことを形だけ真似をして実際に効果がでるかというとそれはむなしいほど役に立ちません。一回一回の授業の意味をよく理解いて技術を手に染み込ませなければなりません。  

 

 

現在は治療家の手を作る為クラスメートと一緒に2~3週間に一度勉強会を開催しています。勉強会の開催場所は東京都内にあるということで当院で行っています、もうすでに80回ぐらい開催しています。

 

 

先日は内臓の触診を復習しました。腹部は表層から皮膚 脂肪層 筋層 大網 小腸塊と階層によって組織が変わってきます。例えば大腸を触診する場合この階層をキチンと意識して、皮膚を通過し腹筋をよけ最後にやっと大腸にコンタクトすることができます。やみくもに、おおざっぱに侵入しても決して到達することはできないのです。

 

 

解剖学的に正確な知識とそれに基づいた訓練をしなければ内臓の触診はできないのです。治療の対象となるところがが骨なのか靭帯なのか又は内臓なのか対象になる組織にソフトにかつ正確にコンタクトできなければ治療はできないのです。

 

 

オステオパシーの最も大事なことは1)解剖 2)解剖 3)解剖と創始者のATスティルは言っています。  

 

 

それも解剖書に書いてあることを単に覚えるということだけでなく、頭で描いたことが 実際に触れることができる生き解剖学を身につけなければならないのです。  

 

 

本物のオステオパスを養成するスティル・アカデミーはとても素晴らしいと実感しています。オステオパスを目指している方、又治療の仕事をしていてなかなか結果が出せない方、スティル・アカデミィ・ジャパンの門を叩いてみてはいかがでしょうか。

 

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