丸山稔一院長ブログ | 東京 | 西日暮里 | 丸山オステオパシー治療院

東京・荒川区西日暮里にあるオステオパシー専門治療院の院長ブログ はじめまして院長の丸山稔一です。

60代女性 15年も続く膝の痛み 手術はしたくないけれど(2)

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こんにちは、丸山オステオパシー治療院の丸山です。

 

今日は朝から雨が降り続いています。昨日の暑さから一転し今日は半そででは少し肌寒いくらいです。さて今回は前回の続きで膝の痛みの二回目です。

 

 

67歳 女性 左膝の痛みを覚えてから15年程経過しています。特に階段を降りるときにつらさを感じる。常に膝のことが気になり気持ちが落ち込み、何か新しいことに挑戦する気持ちになれないと訴えておられました。

 

 

病院をはじめ整骨院、各種の治療院にあちこち通うものの今までのところなんの変化もないとのこと。何度か整形外科を変えてみたものの激しい軟骨の擦り切れた状態ではないと同じ診断結果だったとのこと、何回かヒアルロン注射も試したがあまり変化がなかったと言っておられました。

 

 

早速オステオパシー検査を行い全身の状態を確認すると

1)内臓の大腸の左側下行結腸に激しい固着間を感じました。これは腸間膜という内臓をつなぎとめておく組織が問題をおこしていました。

2)骨盤の一部の腸骨の左側が後方に回旋していました。

3)左膝の半月板が全体的に固くなり膝の動きに悪い影響を与えていました。

 全身のチェックをしてみて主にこの3点が際立っていました。

 

 

骨盤の左側と下行結腸は近いところにありますので、骨盤の異常は内臓の影響を受けている可能性があると推測しまず下行結腸から施術を初めました、一度施術を終えてから改めて骨盤のテストをしてみたところ骨盤の回旋はすでに治っていました。

 

 

次に膝関節の半月板の施術を行いました。初回はこの二点の治療を行いました。二回目は初回のテストを再確認することそして膝関節の滑液の循環を改善する施術を行いました。この患者様は2回の施術でほぼ完治しました。

 

 

今回のケースを推測するとポイントは下行結腸にあると思われます。長年の固着が骨盤の腸骨に影響を与え体全体のバランスを崩し、左膝に長期にわたり負荷をかけ続けたと思われます。

 

 

現在は定期的に膝の滑液がうまく循環しているかをチェックしています。この患者様のケースのように何年間も悩んでいた方でも決定的に軟骨が擦り切れていない、いわばグレーゾーンにいる方は一度オステオパシーの施術を受けてみてはいかがでしょうか。

 

 

オステオパシーはその部分だけの施術はしません、原因をしっかり見つけに行く療法です。そこが病院、整骨院との違いです。

 

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