丸山稔一院長ブログ | 東京 | 西日暮里 | 丸山オステオパシー治療院

東京・荒川区西日暮里にあるオステオパシー専門治療院の院長ブログ はじめまして院長の丸山稔一です。

40代男性 交通事故の後遺症 8年間続く後頭部の痛みはオステオパシーで改善するか?

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皆さまこんにちは丸山オステオパシー治療院の丸山です。昨日までの雨が上がり今日はいい天気になりました、関東地方はもうすぐ梅雨明けかもしれませんね。梅雨時期は低気圧の日が多くなりますから普段より痛みを訴える方が明らかに多くなります、

 

交通事故の後遺症も一層と悩ましい時期といえるでしょう。今回は交通事故の後遺症で長年悩んでいた方のお話しをいたします。後遺症も程度はさまざまです、大変深刻な方から軽度の方まで皆さまそれぞれに悩んでいらっしゃいます。

 

今回は42歳男性 8年程前に交通事故にあわれた方です、止まっている状態で後ろから追突されたとのこと、その時は助手席に乗っていたそうです。事故直後は激しい頸の痛み、背中の痛みがあったものの整形外科を受診し治療を重ねて結果1年ほどで痛みはおおよそ回復したとのこと。

 

ただし後頭部の重だるい痛みは8年間継続しており、いろいろな病院、整骨院に行っても全く治らず、本人としては一生この痛みと付き合っていくのかなと半ばあきらめていると訴えておられました。

 

早速、オステオパシー的全身の検査をしました。ベットに腰かけた状態で後ろから軽く患者様の頭のてっぺんに手を置き軽く圧を加えると。右側の上半身に手が引かれていきます。

 

これはオステオパシー的診断の方法の一つでおおよそ体のどの辺に問題があるかを推測する方法で傾聴という診断技術です。

 

右の上半身をさらに精度を高く詳しくしらべていくと、右の肋骨の上方が硬くなっているのが確認できました。

 

これは骨内病変という状態で肋骨の骨そのものが物理的な衝撃で硬くなりそのまま何年もその状態が続いたと推測されます。

 

さらに後頭部の皮膚がとても硬くなっていました。以上2点が全身をチェックした結果突出して問題を起こしていました。右側の肋骨は助手席に座っていて右上から左下にたすき掛けにシートベルトをしていた時に追突され激しいショックを受けたのでしょう。

 

まずは右側の3番・4番肋骨の柔軟性を回復する施術を行いました。次に後頭部の皮膚を柔軟にさせました。後頭部の神経は頸の神経につながっていますので、皮膚が硬くなっているだけでも頸が痛いを感じることがあります。

 

この患者様は2回の治療でほぼ完治しました。

 

この患者様の根本的な原因は肋骨の骨の硬くなった状態にあったと推測されます。何故肋骨の問題が後頭部の痛みにつながったかは説明するととても長くなるので割愛しますが、このようにしてオステオパシー診断は体全体をみて原因を探していきます。

 

何年も病院通いをし一向に改善しない方また、辛さを引きづっている方は一度オステオパシー施術を受けてみませんか。

 

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60代女性 15年も続く膝の痛み 手術はしたくないけれど(1)

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皆さまこんにちは丸山オステオパシー治療院院長の丸山稔一です。

膝の痛みで悩まれている方は想像以上に多いです。それもほとんどが女性です。整骨院での修行時代毎日大変多くの患者様に接してきましたが数が多くしかも治りが悪いと思ったのがこの膝の痛みでした。

 

 

毎日、毎日膝の治療をしながら治らない現実をみてとても悔しい思いをしました、なんで治らないのかと。私がオステオパシーを習いに行った理由の一つとして膝を治す技術を習得したいと思ったからです。

 

 

それ以来膝痛についてはとても思い入れがあり、かなり勉強してきました。私の見解は軟骨がひどく擦り切れているもの以外はかなりの確率で治ります。軟骨という組織はほとんど血管が通っていませんから一度激しくすり減ってしまうと元通り再生することはありません。従い激しくする減ったものは手術の適応になります。

 

 

現在の人口関節置換手術のレベルも上がってきていますし、もう少し時代が進めば、再生医療が進み大きな手術をしなくても軟骨が再生することも夢ではないと思われます。

 

 

ここで悩ましいのが軟骨のすり減り方が軽度の方で手術をするまでではないが、いつも膝に不安を抱えている方たちですいわばグレーゾーンの方たちにはオステオパシーが有効と思われます。

 

 

膝に負担をかけているのはどこかをしっかりと探しそこを施術する。又、膝そのものにも適切な施術をすることにより改善が期待できます。俗に膝に水がたまるといいますが、それは膝の関節の中にある滑液という液体です。

 

 

この液体は関節がスムーズに動くための潤滑剤でもあり、軟骨に対する栄養剤でもあります。オステオパシーの施術により膝関節内に正常な滑液の循環が生まれれば自分の治癒力で膝は回復していきます。

 

 

次回では最近来院された膝に痛みに長年悩まれた患者様の具体的な症例を書いていきます。

 

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尾てい骨が痛い(2)30年前にお尻を強打したのが原因か?

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今回は50代半ば女性の尾てい骨痛の続きです。

この患者様の検査をしたところ骨盤の一部の仙骨の位置が著しくずれていました。

前回お話しした恥骨もずれていましたが仙骨のほうがより目立っていました。

 

痛いと言っている尾てい骨はこの仙骨の一番下についています。

 

尾てい骨は宙ぶらりんに浮いているものでなく骨盤の他のところと靭帯でくっついています。

 

この方は仙骨もずれ、また尾てい骨にくっつている靭帯も一方がとても硬くなって

硬い方に引っ張られ傾いていてました。

尾てい骨を直接触診するととても痛がりました。

 

 

単純にみれば仙骨の位置をもとに戻し、尾てい骨についていつ靭帯を緩めればば解決すると

思われるでしょう。

 

オステオパシーはつながりをとても大事にしますから全身を検査しました、

この患者様にも気になる尾てい骨の部分はもちろんその因果関係を

推測しながら全身を検査しました。

 

仙骨、尾てい骨以外で際立って問題は「頭」にありました、

 

脳を保護するために硬膜という硬い皮状のものが

脳とそれに続いている脊髄神経の外側を覆っています、

 

硬膜は一番上は脳ですが一番下はなんと脊髄神経を通じ骨盤の一部の

仙骨にくっついています。

 

この患者様はこの硬膜がとても硬くなっていました。

 

仙骨の位置、また動きは硬膜という皮によって直接脳とつながっています。

 

まずは仙骨と尾てい骨の治療をしてから一度痛みを確認したところ、

多少良くなってはいましたが完全ではありませんでした。

 

次に頭蓋骨から硬膜を緩める施術をしたところ明らかに尾てい骨の動きは良くなりました。

 

推測すると出産後に骨盤の位置が悪くなり尾てい骨にも影響がでた、そして

元来頭蓋骨の動きが良くなく、結びついている仙骨の動きを悪化させたと思われます。

 

幸いにもこの患者様は一回の施術でほぼ30年来の痛みがなくなりました。

それ以降は定期的にメンテナンスに来ていただいています。

 

 

オステオパシーは理論的に痛みを起こしている原因を追究していきます。

 

尾てい骨が痛いといっても原因は様々ですよく調べてみないとわかりません。

 

尾てい骨の痛みがなかなかとれない方、是非原因を調べにいらして下さい。

 

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ゴルフのやり過ぎで肘が痛い(2)

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次に肘の関節の動きを詳細に検査したところ、一見ほとんど問題がないように見えましたが  

 

精度の高い検査をするといくつか肘の関節そのものにも問題があることが分かりました。  

 

この問題に対してはファンクショナルテクニックという方法で治療します、  

 

これは一度関節を開かせるように牽引してその状態を保ちながら関節が動きやすい方向にもっていく技術です、  

 

非常に繊細な感覚が必要になりますので少し熟練性が必要になります。

 

  オステオパシーの関節の動きに対する治療法はいくつもあります。

 

  関節のどの部分が原因で機能障害があるのか?  

 

その原因を特定してから技術を使い分けていきます。

 

  このテクニックを終えた後改めて肘を動かしてもらうとほぼ痛みが取れていました。

 

  この患者様のケースの場合では腹部・肋骨の治療だけではだめ、

 

又肘の治療だけでもうまくいかなかったでしょう。  

 

オステオパシーはまず原因を探します、そして患者様との問診の中から得た情報をもとにして  

 

治療を組み立てていきます。これがオーダーメード型治療といわれるゆえんです。

 

 患者さま一人一人に合わせ対応していきます。

 

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ゴルフのやり過ぎで肘が痛い(1)

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60代男性の患者様が来院されました。  

 

最近肘を曲げたり伸ばしたりすると電気が走るような痛みを感じると訴えられていました。  

 

初診時にいろいろとお話を聞くとゴルフが趣味で毎週のようにラウンドしているとのこと。  

 

最近はスイングにも支障が出ている様子。

 

  日常生活にも、大好きな趣味にも痛みか伴いとてもつらいとおっしゃいっていました。

 

  もちろん整形外科にも行かれレントゲン写真もとっていますが、特別問題なしといわれ、

 

  電気治療と湿布薬を続けているが一向に良くならないとのことでした。  

 

早速全身の診断からはじめどこに問題があるのかを推測をしながらくまなく調べました。  

 

この患者様はしばらく前に右膝の痛みで来院されていたことがありましたので

 

早速膝の状態を確認いたしました。  

 

膝の状態はもとには戻ってはおらず回復していましたが、

 

右の下肢をを上にたどっていくと、   右腹部に固着感があることを見つけました。  

 

又さらにその上に続く部分を見ていくと右肋骨の柔軟性が失われていることもわかりました。  

 

全身の診断の結果から右腹部から肋骨にかけての固着間が右肘の動きに負担をかけていると推測しました。  

 

まずは上行結腸の治療からはじめました、上行結腸は後方は腹膜とくっついています、  

 

また左側はトルト筋膜をいう部分に連結していますので両方ともに

 

本来のしなやかさを取り戻すようにしました。  

 

次に肋骨の治療です、この患者様の場合は肋骨の骨そのものが硬くなる骨内病変という状態だったので、

 

  骨そのものの柔軟性を回復させました。  

 

この二つの治療を終えたところで肝心の肘の動くはどうなっているかを

 

調べるために患者様に肘を動かしてもらったところ  

 

50%位は痛みは減っているとのことでした。   以降(2)に続きます。

 

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40代女性 イライラが爆発しそう、もう会社に行けない。ストレスに対するオステオパシーの施術

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イライラが爆発しそうなんですと駆け込んで来た方のお話です。従順で一生懸命な人・頼まれてしまうと嫌と言えない人、自分よりも誰かのために尽くしてしまう人、そのようなタイプの人は職場での責任が増えて処理しきれなくなりつぶれてしまうことが多いようです。

 

自分は診療内科医ではないので薬の処方はできません、しかしオステオパシーでは薬を使わずに心理的な問題にアプローチしていきます。もちろんイライラの原因は患者様が個人的に解決していかなければならないことですが、強いストレスが原因でおこるイライラした感情や頭痛などの症状はかなり抑えることには有効です。

 

先日40代女性の方が来院されました。来院して開口一番「もう私だめかもしれない」といわれました。お話しをうかがうと典型的にまじめで一生懸命、頼まれるといやといえない性格のようです。

 

通常業務でも手一杯なのに、新人教育を担当させられたり、ほかにも頼まれごとが多くて完全にオーバーフローしている様子です。さらに性格的に「助けてほしい」といえないタイプのようです。気持ちはあるのですが、もはや体がついていけなくなり、イライラ感と頭痛、そして不眠も入り始めているとのこと。

 

早速オステオパシー検査で全身の状態を調べました。胸郭が硬い、特に肋骨の下の横隔膜がガチンガチンに固くなっていました。さらに、頭蓋骨の動きがほとんど感じられないくらいに小さくなっていました。

 

フランスの学校の内臓の授業では当たり前のように習うのですが、心理的な影響を長く受けるとみぞおちの深ーい所にある腹腔神経節という部分が異常に興奮し、すぐ前にある横隔膜を緊張させます。横隔膜の極度な緊張は胸郭の動きを小さくさせ良い呼吸ができなくなります。

 

強いストレスに長期間さらされると頭蓋骨の動きが弱まる傾向になります。

 

この患者様は典型的なタイプの様です。横隔膜と頭蓋骨の治療をじっくり時間をかけて行いました。横隔膜がゆるむことで腹腔神経節の興奮も鎮まり、自律神経の高まりも抑えられた様子。頭蓋が少し動き始めるころには蒼白だった顔色が変わり血色が良くなってくるのがわかりました。

 

一時間の施術を終え、症状はかなり回復した様子でした。念のため10日後にもう一度来院してもらい施術して完全に回復したとおっしゃっていました。

 

オステオパシーは整形外科の領域だげの治療ではありません、なんとなく調子が悪い、不定愁訴にもとても効果があります。このような症状に思い当たる方がいましたら、一度オステオパシー施術をうけてみませんか。

 

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女性の尿漏れの悩み。

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女性の尿漏れの悩みは実はとても多いです。

 

一つには高齢になると多くなる傾向にあります。

 

もう一つは出産後に多くなります。

 

男性の前立腺の問題をテーマにしたブログの中でも書きましたが、

 

膀胱は骨盤の一部の恥骨の裏にあります、尿がたまれば膀胱は大きくなりますので

 

しっかりつなぎとめられています。

 

つなぎとめているものは恥骨膀胱靭帯です。

 

この恥骨膀胱靭帯がうまく機能するには、骨格が正常であることが必要です。

 

骨盤が本来の位置にきちんとあること、

 

又膀胱に近い内臓、例えば子宮・卵巣・結腸などが

 

正常な位置にあり機能が正常であることが必要です。

 

女性は妊娠2~3ケ月から産後2・3日にリラキシンというホルモンが分泌し体中の靭帯を緩めます、

 

骨盤の一部の恥骨は真ん中に恥骨結合という靭帯がついています、リラキシンの分泌

 

によって恥骨結合が緩み、恥骨が左右に広がり産道ができるのです。

 

出産が終わるとホルモン分泌もなくなり、恥骨は元の位置に戻ります。

 

ところが人によって元の位置に恥骨がキチンを戻らないときがあります。

 

したがって出産後に腰痛になったり、尿漏れになったりする方がいるのです。

 

最近、60代女性の治療をしていて、この患者様はめまいを主訴に来院をされて何度かにわたり治療をしています、そのなかで内臓の治療もしていました

 

その施術の途中で実は最近尿漏れが治ってきています、と話してくれました。

 

あまりひどくなかったのでいわなかったのだそうです。

 

内臓治療と骨盤の矯正をした結果、膀胱にもいい影響が出たのでしょう。

 

このように女性はなかなか言い出しづらい症状とは思いますが、

 

ぜひ積極的にオステオパシーの施術を受けてほしいと思います。

 

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