丸山稔一院長ブログ | 東京 | 西日暮里 | 丸山オステオパシー治療院

東京・荒川区西日暮里にあるオステオパシー専門治療院の院長ブログ はじめまして院長の丸山稔一です。

40代女性 イライラが爆発しそう、もう会社に行けない。ストレスに対するオステオパシーの施術

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イライラが爆発しそうなんですと駆け込んで来た方のお話です。従順で一生懸命な人・頼まれてしまうと嫌と言えない人、自分よりも誰かのために尽くしてしまう人、そのようなタイプの人は職場での責任が増えて処理しきれなくなりつぶれてしまうことが多いようです。

 

自分は診療内科医ではないので薬の処方はできません、しかしオステオパシーでは薬を使わずに心理的な問題にアプローチしていきます。もちろんイライラの原因は患者様が個人的に解決していかなければならないことですが、強いストレスが原因でおこるイライラした感情や頭痛などの症状はかなり抑えることには有効です。

 

先日40代女性の方が来院されました。来院して開口一番「もう私だめかもしれない」といわれました。お話しをうかがうと典型的にまじめで一生懸命、頼まれるといやといえない性格のようです。

 

通常業務でも手一杯なのに、新人教育を担当させられたり、ほかにも頼まれごとが多くて完全にオーバーフローしている様子です。さらに性格的に「助けてほしい」といえないタイプのようです。気持ちはあるのですが、もはや体がついていけなくなり、イライラ感と頭痛、そして不眠も入り始めているとのこと。

 

早速オステオパシー検査で全身の状態を調べました。胸郭が硬い、特に肋骨の下の横隔膜がガチンガチンに固くなっていました。さらに、頭蓋骨の動きがほとんど感じられないくらいに小さくなっていました。

 

フランスの学校の内臓の授業では当たり前のように習うのですが、心理的な影響を長く受けるとみぞおちの深ーい所にある腹腔神経節という部分が異常に興奮し、すぐ前にある横隔膜を緊張させます。横隔膜の極度な緊張は胸郭の動きを小さくさせ良い呼吸ができなくなります。

 

強いストレスに長期間さらされると頭蓋骨の動きが弱まる傾向になります。

 

この患者様は典型的なタイプの様です。横隔膜と頭蓋骨の治療をじっくり時間をかけて行いました。横隔膜がゆるむことで腹腔神経節の興奮も鎮まり、自律神経の高まりも抑えられた様子。頭蓋が少し動き始めるころには蒼白だった顔色が変わり血色が良くなってくるのがわかりました。

 

一時間の施術を終え、症状はかなり回復した様子でした。念のため10日後にもう一度来院してもらい施術して完全に回復したとおっしゃっていました。

 

オステオパシーは整形外科の領域だげの治療ではありません、なんとなく調子が悪い、不定愁訴にもとても効果があります。このような症状に思い当たる方がいましたら、一度オステオパシー施術をうけてみませんか。

 

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