丸山稔一院長ブログ | 東京 | 西日暮里 | 丸山オステオパシー治療院

東京・荒川区西日暮里にあるオステオパシー専門治療院の院長ブログ はじめまして院長の丸山稔一です。

人間の体には外気圧とは違った圧力がある。胸郭の圧力の重要性について

 

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こんにちは丸山オステオパシー治療 院長の丸山稔一です。

 

今回は

胸郭(肋骨に肺と心臓が囲まれている部分)の

重要性について

お話しいたします。

 

 

50代 女性 数か月前から左股関節の違和感を感じていると訴え来院されました。

 特に激しく痛いわけではないが、開脚時に左だけ開きの悪さを感じるとのことでした。

 

 

 

オステオパシ―は原因を追究するため、

問診で可能性を追求していきます。

 

 

 

股関節以外に感じている不調な部分は喉の違和感とおっしゃっていました。

風を引くと必ず喉にくる、時々唾に血が混じることもあるとのこと。

 

又数年前に事故に会い、胸を強打したことがある。

 

その他にも過去をさかのぼると股関節の動きの悪さに関係がありそうな

怪我や病気をされていることが分かりました。

 

 

 

オステオパシー検査をする前に多くの情報を収集しますが、検査するとき一度その情報を頭のなかで消してから客観的に行うことが重要です。

患者様から得た情報はあくまで参考です。

原因を分析するときは冷静さが必要とされます。

 

 

 

オステオパシー検査の結果から

股関節そのものにはあまり動きの悪さは

ありませんでした。

 

 

 

全身の検査の中で

肋骨の先端にある肋軟骨に固着感が強くある

ことが分かりました。

 

 

 

人間の体には外気圧とは違った圧力があります。

特に胸郭は呼吸を行う重要な部分です。

横隔膜の動きによって圧力が少し強くなったり、

弱くなったりして呼吸ができます。

 

 

 

肋骨のしなやかさ、心膜や胸膜、縦隔などどの組織が問題を起こしても

微妙に胸郭の圧力が乱れていきます。

 

 

 

胸郭の独特な圧力とは別に

骨盤も独特の圧力を持ちます。

 

 

 

そしてもう一つ

頭蓋も独特の圧力をもっています。

 

 

 

どれか一つの圧力が乱れると他の圧力もみだれるという連動性をもちます。

 

一方、

胸郭の中にある心臓を保護している心膜は

首を巻き込んで最終的には頭蓋の底に付着します。

 

 

 

 

これら解剖学を理解すると

今回の股関節の動きの悪さと喉の不調感はつながっていきます。

 

 

 

今回の施術のポイントは左の肋軟骨でした。

 

 

 

肋骨とか肋軟骨は

外傷の衝撃から胸郭の中身(心臓や肺など)を守る役目を持っています。

 

 

 

又衝撃を受けた後骨や軟骨が硬くなるという特徴があります。

そしてそのまま硬さが継続します。

 

 

 

数年前の事故で胸を強打したときに肋軟骨が硬くなり、

胸郭の圧力が変わった。

 

 

 

そして

 

 

 

何年も骨盤隔膜に影響を与え続け股関節の動きに

制限を与えたと推測できます。

 

 

 

股関節の動きがなかなか改善しない方、又施術してすぐもとに戻ってしまう方

 一度オステオパシーの施術を受けることをお勧めいたします。

 

 

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