丸山稔一院長ブログ | 東京 | 西日暮里 | 丸山オステオパシー治療院

東京・荒川区西日暮里にあるオステオパシー専門治療院の院長ブログ はじめまして院長の丸山稔一です。

50代男性【問診と全身検査が重要なワケ】左肩の激痛

f:id:maruyama-osteopathy:20180409113828j:plain

皆さまこんにちは、丸山オステオパシー治療院の院長 丸山稔一です。

 

今回は左肩痛の患者様のお話をいたします。

 

50代男性

1ケ月前から左肩に痛みがある

激痛がしてよく寝られない日々が続きているとのことです。

 

又今回のメインテーマは

 

問診の重要性

 

についてです。                     

 

オステオパシー施術の特徴は

今起きている現象にとらわれ過ぎないということです。

 

もちろん

症状として起きている肩の痛みをとることを目的にしますが、肩の周辺のみにとらわれ過ぎないということです。

 

当院では

初回の施術にかかる所要時間は

カウンセリングも含め90分程度です。

 

全身をよく診る事、

そして

過去にどの様な病気になったことがあるか。

 又、

怪我をしたことがないか。

手術をしたことがないか。

 

時間をかけて問診をしていくことが原因を特定していく上で

とても重要になってきます。

 

今回の患者様にもじっくり問診をしていきました。

 

4年前に頸椎ヘルニアの手術をしている。

左耳の聞こえが悪い、又耳鳴りが何年も前から続いている。

 

さらに

 

20年前にに左足首の靭帯を断裂してしばらくギブス固定をしていたことがある。

 

等々、重要なお話を聞くことができました。

 

もちろん

 

問診で得た重要な情報を鵜呑みにせず、

改めて全身のオステオパシー検査を行っていきました。

 

オステオパシー検査の精度が上がってくると、

肩痛の場合、

肩の関節に問題があるのか、

又肩の周囲以外に原因があるのかを識別することができます。

 

今回のケースの場合

肩の周囲には問題がないことが分かりました。

 

今回問診で得た情報を整理しすると、

古い順番から

 

1)足の靭帯の損傷

2)難聴と耳鳴り

3)頸椎ヘルニア

4)肩痛

 

の順番になっています。

 

オステオパシー独特の考え方で

上方チェーンと下方チェーンという考え方があります。

 

これは

 

障害が下から上に伝わっているのか、

上から下へなのかということです。

 

この考え方を参考にしながら足首の状態を調べてみると

 

脛の外側にある腓骨という骨の動きか悪くなっていることが分かりました。            

 

オステオパシー検査では

左股関節の動きの悪さも発見していましたので、

腓骨の治療をした後もう一度股関節の動きを確かめてみるとスムーズに動きました。

 

これは

 

足首の機能障害が上方に伝わるパターンだ

ということになります。

 

腓骨の施術・胸膜

そして肩の神経に間接的にかかわっている翼口蓋神経節(口のなかにあります)の施術をすることによってこの患者様の肩痛は改善しました。

 

最初に

機能障害があった腓骨の施術をしなければ肩の痛みは改善しなかったと思われます。

 

 

複雑な機能障害ほど

しっかりとした問診と

オステオパシーの全身検査が

問題解決のキーになってくるのです。

 

今回は問診と全身検査の重要性をお話させて頂きました。

 

なかなか治らない肩の痛みがある方は

一度オステオパシー施術を受けることをお勧めします。

 

www.maruyama-osteopathy.com