丸山稔一院長ブログ | 東京 | 西日暮里 | 丸山オステオパシー治療院

東京・荒川区西日暮里にあるオステオパシー専門治療院の院長ブログ はじめまして院長の丸山稔一です。

これは【オステオパシーの治療】?それとも【医師の治療】なのか?鑑別診断で見極める!!

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こんにちは丸山オステオパシー治療院 院長の丸山稔一です。

 

6月にフランスのオステオパシー学校の卒業試験を受けてきました。

その準備に追われ、ここ数か月間は大変多忙だった為、

久しぶりのブログになりました。

 

 

これからはまた定期的にオステオパシーの情報を発信していきたいと思います。

改めて宜しくお願い致します。

 

 

 

今回はヘルニアの症状を訴えてきた患者様について書いてまいります。

 

50代の女性腰の痛みと右足のシビレ

を訴えて来院されました。

 

 

5年前にも同じ様な症状になりその時は整形外科に行き、

レントゲン検査の結果

 

 ヘルニアだといわれたそうです。

治療は痛み止めの薬を処方され、又しばらく通院して牽引の治療をしたそうです。

 

ある程度はよくなったものの常に腰に不安を抱えいて、

2ケ月前から又激しく症状が再発したとのことです。

 

症状であるシビレがある場合は

腰椎ヘルニア・腰椎脊椎間狭窄症・閉鎖性動脈硬化症・糖尿病などの重篤な病気の症状の場合がありますので安易に施術することは避けなければなりません。

 

オステオパシーの施術は

機能障害に対して行うものです。

 

そして、

器質的な問題(骨折、軟骨のすり減り、椎間板か出ているなどの物理的に変化しているもの)に対しては

基本的には医師の仕事の対象になります。

 

 

オステオパスの仕事の第一ステップとして【鑑別診断】を行います。

神経の感覚テスト

反射テスト

圧迫テスト

運動神経テスト

などは特別な機器を使うことなく知識と技術があればできるテストです。

 

 

その中でも

運動神経のテストで、もし陽性の結果が出た場合は特に慎重に扱わなければなりません。

 

感覚神経も運動神経も同じ神経の線維に含まれていますが、運動神経はより深い部分にある為です。

運動神経に障害(力を入れようとしても力が入らない)の場合は至急病院に行って精密検査を受ける必要があります。

 

 

今回の患者様にももちろんこの【鑑別診断】を行いました。

 

結果として痺れている方の右足の運動神経に動きの悪さがあることが分かりました、

 

以前の病院ではレントゲン検査しか受けていないこともありすぐにMR検査を受けるようお願いをしました。

 

後日、早速電話が入り検査の結果ヘルニアではないことが分かったと報告がありました。

 

それ以降再度来院され現在ではオステオパシーの施術を改めて開始しました。

 

フランスのオステオパシー学校ではこの鑑別診断について徹底的に教育をします。

 鑑別診断の知識とテストができなければ卒業することはできません。

 

 

オステオパシー施術の対象になる疾患なのか病院での治療をしなければならないのか見分ける能力が求められます。

 

もし貴方が通うオステオパシー治療院が【鑑別診断】をせずに

いきなり施術を始めたならば注意して頂きたいと思います。

 

www.maruyama-osteopathy.com