丸山稔一院長ブログ | 東京 | 西日暮里 | 丸山オステオパシー治療院

東京・荒川区西日暮里にあるオステオパシー専門治療院の院長ブログ はじめまして院長の丸山稔一です。

50代女性【もしかして心臓に問題が?】全身だるい⤵︎ 呼吸浅い⤵︎ 心臓ドキドキ⤵︎ 頭重苦しい⤵︎ 

こんにちは丸山オステオパシー治療院 院長の丸山稔一です。

 

久しぶりのブログです。

 

昨年の春に私が現在でも在校しているフランスのオステオパシー学校から先生の一人であるフィリップ・ブルディーノ先生が来日され、卒後教育に一環で

「自律神経系の治療」のセミナーを開催されました。

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当院にも以前から自律神経系に問題がある方が多く来院されていましたので

大変興味深くセミナーに参加いたしました。

 

ブルディーノ先生はオステオパスとしてのキャリアも長く治療家としても有名な方でありますが、現在ではオステオパシーの研究者として生活されています。

 

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その時のセミナーでは自律神経系の症状の特徴やその原因、そしてその解決手段など

まさに現実の臨床に有効に生かせる内容でした。常に自律神経系に問題がある患者様に触れていましたので大変参考になりました。

 

 

 

一言で自律神経と言っても示す範囲が大変広くつかみどころがない方も多いのではないでしょうか。又、病院に行かれ特段検査でも異常がないと言われ、でも明らかに症状がある方は自律神経失調症といわれた方も多いと思われます。

 

 

そのような方がどこの病院に行っていいかわからず、ドクターショッピングを繰り返される方も多いと推測されます。

 

 

自律神経の問題がある場合は血液検査や心電図などの器械的な検査で診断できるものではありません、しかし症状がとても特徴的です。

 

 

交感神経が機能亢進の特徴的な症状

・怒りっぽい、イライラしている、神経質

・孤独を嫌う

・便秘がち、ストレスによって発汗

・涙の分泌が少ない、口が乾く

・過度の緊張状態、頻脈(心臓がどきどきする)

・頻尿

・なかなか寝られない

・女性は冷感症  男性は早漏気味

 

副交感神経が機能亢進の特徴的な症状

・夜と同じように昼も寝る傾向

・手掌や足裏に過剰に汗をかく

・青白い顔、皮膚疾患がある

・胸やけと消化不良を起こしがち

・下痢と便秘を交互に繰り返す

 

典型的な例を挙げましたがこれらに関連するいろいろな症状があります。

 

 

先日50代の女性が20年来の全身のだるさ、呼吸の浅さ、頭の重苦しさを訴えられて

来院されました。

 

今までにいろいろな病院また鍼灸をはじめとする補完医療の治療も受けてきましたが

これといった改善は見られなかったそうです。

 

今回の患者様も症状をお聞きする限り自律神経のバランスを崩されている典型的

な方と診断しました。

 

もちろんオステオパシーの全身診断をした結果、自律神経のアンバランスと

心臓を覆ている心膜という組織に付着している横隔膜心膜靭帯がかなり硬くなって

いることが分かりました。

 

自律神経の交感神経と副交感神経では神経が出入りする場所が違います。

副交感神経は後頭骨と仙骨。 交感神経は背骨の両側から出入りします。

ブルディーノ先生のテクニックは交感と副交感の出入り口を全体的に統合する

グローバルに治療します。

 

頭蓋の動き、仙骨の動き、横隔膜の動き、胸郭の動き

を全体的に調和させて自律神経のバランスをとる治療法です。

 

今回の患者さまにはまず、横隔膜心膜靭帯を本来の柔軟性を回復させること、

そして動きの悪かった胸椎の動きを回復させること。

そしてブルディーノ先生の全身テクニックを施術しました。

 

結果として3回の施術でほぼ完治しました。

本当にうれしい事だと思います、これからもブルディーノ先生のの全身テクニックを

使い多くの自律神経で悩んでいる方のちからになれればと思います。

 

www.maruyama-osteopathy.com