20代男性 なかなか治らない肩凝り(2)
20代後半の男性 異常な肩こりで来院されました。この方は小学校5年生から週に2〜3回マッサージ店に通い続けているそうです。
きっかけは中学受験のため塾通いを始めた事だそうです。よっぽど受験がプレシャーだったのでしょうか?もしそうなら受験がおわったら肩こりも治りそうですよね。
でもそれ以降18年も肩凝が治らないのは何か原因があるはずと察しました。又疲れてくると方だけでなく首も絞めつけらるように苦しくなるとのことでした。
いつもの通り、全身の検査をすると首の下の背骨の部分(上部胸椎)がほんとに硬くなり動きが悪くなっていました。又、頭蓋骨がまったくと言っていいほど動いていませんでした。
胸椎の動きを回復させ。次に肩甲骨と鎖骨から顎と後頭部につながっている頚部腱膜を徐々に緩めていきました。じつは、この頚部腱膜は何層かにわかれていますが、その一番深い所にある膜は直接頭蓋骨にくっついています。
膜が緊張することによってさらに頭の動きが悪くなり、頭の動きが悪くなることによってさらに肩の周辺の筋肉を緊張させる悪循環が継続していたと推測されます。
頸椎の動きを回復させ、頚部腱膜の緊張を取り除き。最後に頭蓋骨の動きを調整する治療を段階的に行い長年の異常な肩凝りから開放されました。
当たり前ですが、同じ肩凝りでも人により原因が違います。その原因を見つけることが解決の第一歩です。当院では個々の症状の原因を追求します。