丸山稔一院長ブログ | 東京 | 西日暮里 | 丸山オステオパシー治療院

東京・荒川区西日暮里にあるオステオパシー専門治療院の院長ブログ はじめまして院長の丸山稔一です。

【10代 野球少年】成長痛と診断されたもののずっと痛む踵。オステオパシー的全身診断で内臓の機能障害を発見。

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皆さまこんにちは丸山オステオパシー治療院 院長の丸山稔一です。

 

踵の痛みで悩んでいる人は意外に多いです。

踵ですから歩く度に気になりますよね。

 整形外科に行ってレントゲン検査をしても

特に異常は見当たらないといわれた方は

多いのではないでしょうか。あるいは

踵の骨に骨棘ができているといわれた方も多いかと思います。

 

 

 

先日10歳の男の子が踵の痛みで来院されました。

 

1年前位からずっと踵が痛かったとのこと。

整形外科では成長痛と診断されたそうです。

成長が止まれば治るからといわれたものの

ずっと痛みが続き悩んでいました。

大好きな野球をする度に痛みがあるといっていました。

確かに著しく身長が伸びる時期に成長痛が出ることがあります。

又足の裏の部分に足底筋という筋肉がついていて、

その問題で痛みが出る事もあります。

 

 

局所的な問題もよく診る必要がありますが、

オステオパシーは体全体を診断していきます。

 

 

お母さまを交え本人と一緒に3人でいろいろ話をしました。

本人は10歳でまだ身長は高くはありません。

ですから成長痛が本当の原因かは注意して

みる必要があると思いました。

 

 

いつもの通りオステオパシーの全身診断を行いました。

 

まず自然に立った状態で姿勢を診てみると、

顔が前に飛び出していること、

そして鳩尾(みぞおち)が前に出っ張っていることが特徴でした。

そしてつま先の方に体重が乗っていることが分かりました。

 

 

体全体が前に傾いているということです。

そして鳩尾(みぞおち)を触ってみるとカチカチでした。

 

 

 

そこでお母さまにお子様はお腹の調子は悪くないか尋ねてみると、

慢性的に便秘であることが分かりました。

 

今度は寝てもらってお腹を触診すると、

小腸から大腸に変わるところが機能障害を

起こしていることが分かりました。

 

 

もちろん

主訴である踵と中心にした足首の関節、

靭帯、筋肉はもちろん膝、股関節と

直接かかわりが深い部分について

は詳細に見ていきました。

 

 

しかし

それらについては特別

機能障害は見つかりませんでした。

 

施術は踵の周囲を行うことでなく、

常に前傾している姿勢をただすことです。

 

 

 

推測される原因ですが、

腹部から鳩尾(みぞおち)にかけての

いくつかの内臓が機能障害を起こし

首につながっている膜を引っ張り

顔を前に引きだてしまった。それで

常に前傾の姿勢となり

足底部に偏ったバランスを作り出してしまい

踵に負担をかけ続けたことと思われます。

 

 

 

施術は大腸と小腸をつないでいる部分(盲腸部)にある逆流防止弁である回盲弁の施術

それと小腸をつなぎとめている腸間膜根それと横行結腸の施術を行いました。

 

 

施術後改めて立っていただき、彼の自然な姿勢を診ると

前傾と後傾になっておらずとてもよいバランスになっていました。

 

 

施術後、本人に痛みを確かめてみるとあまり痛くないといっていました。

長年負担をかけてきた部分が新しい姿勢に適応するのには少し時間がかかると思いますが、徐々に痛みは消えてくると思います。お子様は大人と比べ治癒力はとても活発です、従い今回は1回の施術で終えました。

 

後は自然治癒力に任せることにします。

 

オステオパシーは施術者が強制的に障害のある部分を治すものではありません。

患者様本人の新しい適応を導き、自然治癒力に働きかける医学です。

 

 

もし、慢性的に踵に問題を抱えている方は

オステオパシー施術を受けられることをお勧めいたします。

 

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