手が痺れる!原因は頸だけではありません....
手のシビレに関しても原因はさまざまです。
大きな問題として、頸椎に障害がある。(頸椎ヘルニアなど)
又、脳の疾患が考えられます。
手のシビレを訴えてこられるかたには必ずこの点について医師の診断をうけて
来られたかを確認します。
又レントゲン撮影またはMR撮影で画像の診断を受けているかを確認してから治療を行っていきます。
頸椎の根の障害、脳の障害については医師の扱う領域です。
これら検査を受けて特別問題はないといわれ、でもシビレがとれない方につい
ては、オステオパシー治療の領域になります。
手を支配している神経は頸から始まり、最後は指先までととても長いです。
従いまして、頸から指先までのなかで神経の流れを邪魔している原因を突き止
めています。
又忘れがちなのは手の血管を支配している神経は頸椎でなく胸椎から出て
いますのでこれも見逃すことはできません。
さらに胸椎は肋骨と関節で結びついていますから、肋骨の位置とか動きも
関連します。
などなど、手のシビレを診断する場合でも関連を考えていけば結局全身を調べ
る必要があります。
先日、50代の女性 が来院されまた。
手先のシビレが3年ほど続いているそうです。
もちろん整形外科にも行って検査も受けていますし、特段問題は見つからない
といわれています。
早速オステオパシーの全身の検査をしてみると。
前腕にある骨間膜(前腕は二本の骨でできています。この二本の骨を結びつけ
ている膜があります。この膜の間を神経、血管が通っています。)が異常に硬く
なっていました。
それと手首にある小さな骨の動きと鎖骨の動きの悪さをみつけました。
まず鎖骨、手首の動きを回復させ、次に念入りに骨間膜の治療をしました。
この3か所の治療をすることにより数年悩んだ手のシビレ感はほとんど感じな
くなりました。
このようオステオパシーの全身検査をして問題が見つかれば
数年間、悩んだ問題も解決することがあります。