丸山稔一院長ブログ | 東京 | 西日暮里 | 丸山オステオパシー治療院

東京・荒川区西日暮里にあるオステオパシー専門治療院の院長ブログ はじめまして院長の丸山稔一です。

60代女性 脊椎管狭窄症か?足がシビレて医者からは手術をすすめられる。でも手術はしたくない!!

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つい最近60代前半の女性が来院されました。主訴は足のシビレ感と腰の痛みです。

 

この状態が3週間前から始まり、優しい旦那様が毎日痛いところをマッサージしてくれるが一向におさまる気配はないとのことでした。

 

 

早速、病院に行き調べてもらった結果、脊椎管狭窄症と診断され早く治したければ手術しかないと言われたそうです。でも、本人としてはできれば手術はしたくないと訴えておられました。

 

 

脊椎管狭窄症とは背骨の中をとおる脊髄神経が何らかの原因で圧迫され、神経を生かしている血流が低下しおこる病気です。

 

 

典型的な症状は

長く歩けなくなる間歇性歩行(少し歩くと歩けなくなくなるので休む)。

足がシビレる。

軽度の腰痛。などが特徴です。

 

 

過去にも数多くの脊椎管狭窄症といわれた方が来院されました、多くの狭窄症の患者さまを治療してきた経験からいうと、その重症度により結果がかなり違います。

 

 

重症になるとつま先が氷のように冷たくなる、歩くと足の力が落ちる。又尿の出が悪くなるなどの症状がでてきます。このような症状の場合はやはり手術を考えなければならないと思います。

 

 

しかし、このような重篤でない場合は単に足がシビレる、腰が痛い状態を起こす原因はほかにも多くあります。私の仕事は狭くなっている神経の通り道を広くすることではなく、狭くなってしまった原因を探すこと。又、足のシビレとか腰痛を起こさせている全く別の原因を探すことです。

 

 

早速、オステオパシーの全身の検査をしました。その結果、骨盤の一部である仙骨がかなりの歪みをおこしている。頭蓋骨の一部の後頭骨が捻じれを起こしていることがわかりました。

 

 

この後頭骨と骨盤の一部の仙骨は脳と脊髄神経を保護している硬膜でつながっています。

 

早速治療を開始しました。最初は長年ねじれていた後頭骨を正常な位置に戻しました。そして頭蓋骨全体の動きを回復させました。これは腰痛、足のシビレに深くかかわっている仙骨の治療をするため欠かせません。そして次に歪んでいる仙骨を元の位置に戻し正常に動くようにしました。

 

 

治療の結果この患者様は一回目でおよそ8割ほど回復し、二回目の治療でまったくシビレがなくなりました。もちろん手術もしなくてすみました。

 

 

今回のケースを振り返ると、この患者さまは狭窄症はあるものの軽度であったこと、そして痛み、シビレを起こさせていた原因が他にあったといえるでしょう。

 

 

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