【あなたの首の痛みはどこから来ている?】何年も首でお悩みの方、全身のオステオパシー検査をお勧めします。
皆様こんにちは、
丸山オステオパシー治療院の院長 丸山稔一です
今日は首の痛みについてお話致します。
50代女性 3年間続く首(頸)の痛みを主訴
に来院されました。
まずは、人間にとって首の役割とはどのようものでしょうか?
オステオパシーでは
- 頭をあらゆる方向に動かす必要がある(可動性)
- 頭をある位置で一定にしっかりと保たなくてはならない(固定性)
可動性と固定性という相反する二つの役割を首は持ち合わせています。
つまり
頸椎は常に2つの役割をもつため、他の椎骨より
過酷な条件で働いています。
そういった理由から痛み易く、首の痛みを訴えて来院される方がとても多いです。
又、脊柱全体のどこかに動きの悪さがある場合、頸椎はその動きの悪さを代償する性質をも持っています。
過酷な条件で働き
且つ
脊柱の代償もしていますから余計に痛み易いのです。
今回の患者様も
痛くなり始めて3年経過し、色々な医療機関に行っています。病院・接骨院・整体・鍼灸など、どこに行っても
痛みがぶり返してしまうそうです。
今回も全身のオステオパシー検査からはじめました。
よく機能していない(動きの悪い)箇所が3か所見つかりました。
- 右の骨盤の動き
- 内臓の上行結腸の動き
- 胸郭の動き
オステオパシーは手当たり次第に施術しません、何故首に痛みが出ているのかをよく考えてから施術の手順を決めていきます。
胸郭を動かしているのは主に横隔膜です、又補助的にいくつかの筋肉が働いています。補助筋の一つが頸の横についている斜角筋という筋肉です。もし頸の痛みが有った場合は胸郭の動きは必ず診なければなりません。
次は何故、胸郭の動きが悪くなったかをさらに調べていきました。
動きの悪い上行結腸を押え胸郭をもう一度押してみると、胸郭がかなり柔らかくなりました。
つまり
内臓のつながりで胸郭の動きが悪くなっている事が分かりました。
順番としては上行結腸と心膜横隔膜靭帯を施術してさらに胸椎の施術をしました。
結果として2回の施術でほぼ回復しました。
現在はメンテナンスの意味で月に一回来院していただいています。
オステオパシー施術は首が痛いと言っていきなりポキポキしたりはしません。何故なのかをよく考えます。
何年も首でお悩みの方、一度オステオパシーの施術をおすすめいたします。