加齢による難聴は改善する?(2)
皆さまこんにちは 先日お話しした88歳の女性の患者さまのお話を続けます。 オステオパシー的な診断の結果右腸骨の前方回旋と左ひざ関節半月板の前方障害、そして頭蓋骨の一部の右側の側頭骨(耳が付いている骨)の動きがとても悪いと判断しました。
88歳と高齢でいらっしゃいますので急ぎ過ぎずステップバイステップで何回かに分けて治療しました。結果として主訴である膝の痛み又シビレはほぼなくなりました。
そして少しびっくりしたのですが耳の聞こえが明らかに改善したとの報告を受けました。 この難聴の改善についてはあくまで副次的な結果なのですが、耳の付いている側頭骨はその骨の中に三半規管や蝸牛が埋まっていますから側頭骨のわずかな動きの悪さが聞こえに影響することは明らかです。
体を傾かせていた骨盤の腸骨の施術により右側の背中の筋肉のバランスがとれて右に頭の傾きが取れたこと、それに合わせて右側頭骨の動きを改善させる施術が有効だったと思われます。
もちろん加齢による全ての聞こえの問題に対応できるわけではないと思いますが側頭骨の動きが原因である場合は改善の可能性があると思いました。