60代男性 セカンドオピニオンの重要性 腰痛患者 実は骨の癌だった!?
60代後半の男性が十年来の腰痛を訴え来院されました。初診時に必ず医師の診断を受けたか、又その際画像診断は受けたかをお聞きします。特に症状が重い場合は画像診断はとても重要です。
安易になんでも治しますということはできません、この患者様にも整形外科に行ってレントゲン検査をして特別問題がないといわれたことを確認してから始めました。
まずは全身のオステオパシー検査を始め、筋骨格、内臓、頭蓋と一連の流れでチェックをいれいくつかの機能障害を見つけました。仙骨と頸椎に明らかな機能障害を見つけましたので早速治療をしたのですが一回目の治療では何ら効果がないどころか、さらに痛みが増したといわれました。
さらに二回目の治療を行った後も何ら変化がなし、又施術の途中で気分が悪くなられました。
オステオパシーの治療は原因に適しているものであれば、大変効果があります、それゆえに、何度か施術しても効果が出ない場合は、原因を疑うことにしています。又今回のように施術途中で気分が悪くなるということはさらに何か特別な原因があると疑う必要があります。
単純レントゲン像では見つからないような癌であるとか、小さなヘルニアのようなものでも激しい腰痛症状を起こすこともあります。
この患者様にもあらためてセカンドオピニオンをすすめました、とても素直に私の説明を聞いていただけました。
セカンドオピニオンの結果、胸椎に小さな癌があることがわかりました、痛い場所は腰でしたが、癌は胸椎に見つかりました。
幸いにも検査後即入院そして適格な手術をされ今では元気にされています。やはりオステオパスは症候学が極めて重要であること。又セカンドオピニオンの必要性を感じました。
自分では気付かない症状の早期発見、メンテナンス、あらゆる病院で診てもらったが一向に良くならない方、どうぞご連絡下さい。オステオパシー施術で痛み、症状が軽減、完治することは珍しくありません。