【研修休暇のおしらせ】
9月15日(金)〜9月18日(月)まで
研修期間の為、休診させていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
【研修休暇のおしらせ】
8月25日(金)〜8月28日(月)まで
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高校一年男子【過敏性腸症候群】毎朝トイレから出られない!学校は遅刻!大好きな剣道もできない!
みなさまこんにちは ご無沙汰しております。
丸山オステオパシー治療院の院長 丸山稔一です。
今回は過敏性腸症候群の症例についてお話ししたいと思います。
私の友人の内科医から紹介を受けて高校1年生の男子が来院されました。
一年ほど前から寝起きにおなかが痛くなりトイレから出られなくなる、水の様な便が出てもすっきりしない。結局トイレに1時間も入ることになり、当然学校は毎日遅刻することになる、又状態がひどい日には休むこともしばしばということでした。高校2年に進級できるかどうかぎりぎりのラインということでご本人もお母様も大変深刻なご様子でした。
慢性的な腹痛とそれに伴う下痢の症状は医学的には
- 大腸がん
- 潰瘍性大腸炎
- グローン病
などが主に疑われます。
又これらの病気でない場合はバセドウ病や糖尿病あるいは肝臓の病気などが可能性があります。病院に行ってこれらの検査をした結果該当するものがない時は過敏性腸症候群をいう病名がつくことが多いようです。
過敏性腸症候群は医学的には
肉体的・精神的疲労 睡眠不足 不規則な生活習慣が原因と言われています。
この患者様も自分の友人の医院で受診し各種の検査をした結果、過敏性腸症候群と診断結果か出され、内服薬を処方されました。
又、しばらく薬を飲んでもあまり効果が出なかったので念のため大学病院に行ってあら
らめて検査を受けたものの同じ過敏性腸症候群をと診断されたそうです。
私の友人はオステオパシーに大変関心をもち、オステオパシー学校の同級生でもありますので、オステオパシー施術が適応すると判断され私の治療院に送られてきました。
いよいよオステオパシーの診断を開始していきました。
まずはゆっくり時間をかけてお話しを伺いました。
いつから痛くなったか、どのようにして痛むか、又過去に大きなけがをしたことがないかなど基本的な問診をしていくなかでいくつか気になる点がありました。
一つは
小学生の低学年からずっと剣道をしていること、実は高校進学も剣道で推薦を受けて入学をしていて、もちろん剣道部に所属していること、今でも剣道が大好きな事。
もう一つは
年頃ではあるがとてもニキビがひどいこと。
そこで私から「剣道で面を打たれると頭に響きますか」と質問したところ
大変響くし時々頭がクラクラすることがありますと言われました。
問診を終えて次にオステオパシー診断をしました。
まずは何年も打たれ続けられた頭蓋骨の動きをしらべてみるとほとんど動きが感じられませんでした。
次に現在問題を起こしている内臓の触診をしましたが、お腹全体が緊張していて手が中に入って行かないほどでした。背骨の動きも全体的に固いが特に背中の真ん中あたりが特に硬い部分がありました。
内臓を動かす神経は大きく分けて2種類あります。
一つは、ほぼ消化管全体を支配する迷走神経。もう一つは、骨盤内蔵器例えば膀胱や生殖器などを支配する骨盤からでる神経があります。
一方内臓の動きを抑制するのは交感神経で内臓に関するものは背骨の真中当たりから出ています。
この患者様については迷走神経が出ている頭蓋骨の後頭骨と側頭骨の間がとても硬い。
又、下腹神経か出る骨盤の一部の関節の動きがとても悪い。さらに内臓の動きを抑制する交感神経が出入りする部分の背骨もいとても動きが悪い。
推測すると
小さいころから剣道で頭打たれ続け頭蓋の動きがかなり悪くなった、結果として迷走神経の情報伝達はうまくいかなくなり、内臓の動きに影響を与えた。
又、剣道の練習中に押し倒され転倒することで骨盤の動きが悪くなり結果として下腹神経の情報伝達に問題が出た、それによって下腹部の内臓に影響を及ぼした。
これらのオステオパシー診断の結果から
まずは骨盤の動きの悪かった状態を改善させる施術を行い。次に本当に動きの悪かった頭蓋を詳細に調べ、頭の中心部で2つの骨がくっついてしまっていたところを(インパクションといいます)改善させました、さらに迷走神経の出入りする側頭骨と後頭骨の間が自由になるように改善しました。
この頭蓋骨と骨盤の施術をすることにより触ることのできなかった内臓がかなり緩み内臓の施術ができる様になりました。
大変重症な患者様でしたので一進一退を繰り返し8回ほと通院していただきましたが結果として腹痛を伴う下痢は完治しました。
又副次的にあれだけひどかったニキビが本当にきれいになりました、やはり腸の状態はとても皮膚に関係があるようです。
患者様は又剣道に打ち込めますと大変喜んでいました。
過敏性腸症候群と診断を受け、なおなかなか治らない方一度オステオパシーの施術
を受診させることをお勧めします。
【交通事故の後遺症】でいつまでもお悩みの方へ!!改善のお手伝い
皆さまこんにちは。 丸山オステオパシー治療院 院長の丸山稔一です。
交通事故の後遺症にはさまざまな症状があります。代表的にはむち打ち症があげられると思います。そのほかにも骨折後の骨折部の痛みが続いたり。また手のシビレ、足のシビレが残ったりと数え上げたらきりがありません。
どの様な症状が出てもおかしくないほど事故のショックは大きいものです。事故後の保障について自賠責法という法律で後遺症害に認定基準があり、認定基準の根拠になるものはレントゲン画像やMR画像によるもの。
又画像ではわからないものの基準として神経学的検査所見というものがあります。これは腱反射や知覚検査、筋力検査などがあります。
いずれにしても具体的かつ明瞭な状態に対する認定になります。このように第三者が見てもはっきりとした基準で認定されれば何らかの保証の対象になります。
一方この様な基準の対象にならない症状で苦しんでいる方も多くいる事も事実です。
半年ほど前に交通事故にあわれた方が来院されました。自転車に乗って買い物をしているときに横からバイクに追突され転倒し、激しく胸部を強打した。骨折、打撲など目立った外傷はないが、それ以降胸の痛み、締め付けられるような感覚になり、夜寝ているとき突然胸苦しさを覚え飛び起きてしまう、又その時は冷汗をどっとかいているとのこと。昼間も発作的に胸の苦しみが襲ってくるということを訴えられていました。事故からすでに数か月経過していましたが一向に改善する気配がない様子でした。
もちろん病院に行かれ各種の検査を受けていますが特に異常は見つからないと言われたそうです。
オステオパシーでは肋骨を重要視します。肋骨が囲んでいる胸郭には心臓と肺が入っています。心臓は自動的に収縮しますが、肺は胸郭の収縮についていくだけで自動的には大きくなったり、小さくなったりはしないのです。横隔膜や肋間筋また呼吸補助筋などが肋骨を動かし、その動きに肺は依存しているのです。
胸郭を構成している肋骨や肋軟骨が機能障害を起こしていると、正しい呼吸のリズムが取れなくなります。
食事でとった栄養も呼吸で取り入れた酸素も胸郭内の心臓と肺で血液に結び付きそして全身に送られていきます。
つまり胸郭の機能は全身の健康状態を維持するのには絶対条件なのです。
肋骨は左右で24本あります、後ろ側は背骨に関節しています。前は胸骨という骨と関節しています。24本の骨が前後に関節を持っていますから関節だけでも多くの部分を診なければなりません。又前側の肋骨の先端は肋軟骨をいう柔らかい組織になっています。
今回の患者様の強打した胸の箇所を中心に丁寧にオステオパシー診断をすると。
肋骨の関節の何か所か関節の機能障害が見つかりました。
又関節性の問題とは別に強いエネルギーで胸部を打撲すると肋骨の骨そのものが硬くなる骨内病変という状態になることがあります、骨には水分が多く含まれていますから本来はいくらかの柔軟性をもっていますが、強烈なショックを受けると骨自体の柔軟性が失われることがあります。
同様にこの物理的なショックを引き受けて硬くなる性質は肋軟骨が一番強いとされています。
この患者様は強い骨内病変と肋軟骨の機能障害を起こしていました。
肋軟骨のすぐ裏には心臓があります、本来しなやかである肋軟骨が硬くなると心臓の動きに制限を与えますので、脳が心臓に対してもっと動けという指令を出します。脳は肋軟骨が硬いのか、心臓の働きが悪くなっているのかを区別できませんから心臓は常により強く動けという指令を受けストレスを感じる様になります。
複数の関節性の問題と骨内病変を起こし呼吸の環境が悪くなり、肋軟骨の機能障害による心臓のストレスを同時に受けていましたから、胸苦しさに襲われても不思議はありません。
一つ一つ関節性の問題、骨内病変、肋軟骨と段階的に施術を重ねていきました。特に肋軟骨については重点的に施術を重ねました。それ以外にもオステオパシーは関連を診ていきます、呼吸に関する頭蓋の問題、横隔膜に関連する内臓 (肝臓 胃など)も診ていきました。少し時間はかかりましたが最終的には胸の苦しさはすっかり改善しました。
オステオパシーではレントゲン画像・MR画像・神経学的所見では対象にならない機能障害を見つけることができます。
この患者様のように交通事故後の後遺症に悩み、病院では異常は発見されず、当院に駆け込み症状を改善した方が大変多くいらっしゃいます。交通事故後の後遺症でいつまでも改善しない方一度オステオパシー施術を受けてみませんか?患者様に寄り添って改善のお手伝いをさせていただきます。
強烈な残尿感!男女でそれぞれ原因が違う??
こんにちは丸山オステオパシー治療院 院長丸山稔一です。今回は残尿感についてお話いてまいります。男性、女性ともにある症状ですがそれぞれ原因が少し違うようです。
男性の場合ですと
1)前立腺肥大 2)急性腎盂腎炎 3)前立腺がん 4)性病などが
代表的など原因と分類させています。
一方女性の場合は
1)膀胱炎 2)過活動膀胱 3)骨盤臓器脱
4)尿道症候群
などが代表的な原因に分類されています。
確かに炎症が起こっているものについては細菌が原因ですので抗生物質に治療が適応ですので手遅れにならないうちに早めの治療が必要です。又癌が原因の場合についてももちろんこ抗癌治療を施す必要があります。
一方、炎症や癌、性病などの明らかに病院での治療が必要なもの以外に分類されているものについては薬を飲んでもなかなか改善しないケースが多くみ受けられます。
以前30代男性が強烈な残尿感で来院されました。病院に行って受診をしたところ前立腺炎と診断され薬を処方され、しばらく飲んだものの一向に効果がなく、改めて診断を受けると次は膀胱炎といわれこれも薬を処方されたが一向に改善しなかったとのことでした。
オステオパシーは機能と構造の関係に着目する療法です。
膀胱という構造が排尿という機能にどのように影響を与えているかをよく考えます。
基本的に病院の診断をきちんと受診されていますので安心してオステオパシーの施術を進めることができます。
まず症状を訴えている部分のみに目を奪われることなく全身のオステオパシー検査を行いました。もちろん膀胱に直接かかわる骨盤周辺は念入りに検査します。この患者様は肋骨に問題が見つかりました、次に骨盤の外側についている腸骨という骨の関節がとても動きが悪くなっていました。
直接膀胱を触診してみると、膀胱そのもの又膀胱を固定している靭帯(恥骨膀胱靭帯)も大変硬くなっていました。肺や心臓が入って分部は胸郭といいます、この胸郭は左右12本づつある肋骨でできています。肋骨の一部にでも動きの悪いところがあると胸郭全体の動きに悪影響を与えます。又、胸郭の動きと骨盤の動きには連動性があります。胸郭の動きが悪くなると骨盤の動きも悪くなることがあります。
施術はまず肋骨の動きの改善から始めました。その後改めて骨盤の動きを確認するとかなりの改善が見られましたが、まだ少し悪いため次に骨盤の施術を行いました。そして最後に直接膀胱と恥骨傍濃い靭帯の施術を行いました。
骨盤内の内臓は男女で構造がかなり違う特殊なゾーンです。女性にしかない器官は子宮・卵巣・卵管・女性器があげられます。男性特有のものとしては前立腺・男性器があります。男女共通のものとしては膀胱・S状結腸・直腸などがあります。共通するものと男女固有の器官がありますので扱いはより慎重にしなければなりません。しかし
構造をよく理解し触診力があることによりいろいろな症状に対応できることができます。尿漏れ・頻尿・残尿感さらに婦人科系の問題なども適応になります。
今回の患者様もその後一切の薬を飲むことなく3回の治療で改善しました。
薬を飲んでもなかなか治らない残尿感・頻尿・尿漏れなどでお悩みの方一度オステオパシーの施術を受けてみてはいかがでしょうか。
滑舌で御悩みの方 オステオパシー施術で構造的な問題から改善しましょう!!
皆さまこんにちは丸山オステオパシー治療院 院長の丸山稔一です。今回は滑舌についてお話しいたします。
当院で頭痛や頭痛の方へオステオパシー施術をした患者様から「滑舌が良くなった」「今まで言いにくい言葉がスムーズに出るようになった」「不思議です」と仰る方が多いです。
このようなことが何回か重なり改めて滑舌について考えてみました。滑舌とは言葉の聞き取り易さと言い換えることができます。では聞き取り易さの条件とは何でしょう。滑舌の研究をされている方によれば大きく分けて3つの原因といっています
- 話し方の問題
- 体の使い方の問題
- 心理的な問題
それぞれに対する対処の方法も研究されているようです。例えば舌の使い方、発声法、心理面でのリラックスの方法などが考えられています。
ではオステオパシー的に発声に関する構造的な面から滑舌についてどのように考えるかをお話いたします。
話をするとき誰でも口を開いたり閉じたりします。それにはまず顎関節が正常であることが必要です。第一に顎関節を安定させるための靭帯が正常であるか、そして顎を開くための筋肉と閉じるための筋肉がうまく機能してるか。さらに顎関節を受け止めていつ頭蓋骨の一部の側頭骨のわずかな動きが正常であるか。などの条件がそろっていないとうまく顎関節は開閉できません。
ここでどのくらいの靭帯と筋肉がかかわっているか整理してみます。
顎関節を安定させる靭帯
1)側頭下顎靭帯 2)茎突下顎靭帯 3)蝶形下顎靭帯
4)顎関節関節包
口を閉じるための筋肉
1)内側翼突筋 2)外側翼突筋 3)咬筋 4)側頭筋
顎関節を開くための筋肉
1)顎舌骨筋 2)オトガイ舌骨筋 3)顎二腹筋
4)外側翼突筋の一部
これらが直接かかわるものです。全部で10種類あります、これらの一つがうまく機能しなくても口の開閉はうまくいきません。又顎関節はそれ以外の関節構造がきちんとあるべき位置、あるべき動きをしていないととても影響を受けやすい関節です。
例えば骨盤の位置・動きが少し悪いだけでも顎関節に影響します。さらに歯のかみ合わせの問題もとても重要な要素になります。かみ合わせについては歯科の領域でオステオパシーの対象外になりますがかみ合わせ以外の問題は対象になります。
オステオパシーの施術で滑舌を対象にする場合はまず体全体の構造のオステオパシー検査を行います。
まずは直接顎関節を診るの前に顎関節に影響を与えている原因を調べていきます。そして次の段階で上に掲げた顎関節に直接かかわる靭帯・筋肉をすべてしらべていきます。口の中からしか触れないもの、また外からしか触れないものがありますのできちんと触診できないとオステオパシー検査はできません。
経験的にいうと滑舌に関しては顎の下についている口を開くための筋肉に問題がある方が大変多いです。
体全体の構造が正常であること、顎関節を受け止める頭蓋骨が正常であること。そして開口筋を中心に顎関節に関するすべての靭帯・筋肉が正常であること。
これらが私が心がけている滑舌についてのアプローチです。
舌のトレーニングやリラックス法でなかなか改善しない方は一度構造的な問題を見つける必要があるかもしれませんね。滑舌が良くなるとおしゃべりが本当楽しくなると思いますよ。
ご存知ですか?【頭痛】はこう診る!オステオパシー的アプローチ!
こんにちは丸山オステオパシー治療院の院長 丸山稔一です。今回は頭痛についてお話をして参ります。長年の頭痛・片頭痛で悩んでいた方が多く来院されます、程度の差こそあれ頭痛で悩んでいる方は本当に大勢いらっしゃいます。頭痛は脳に直接関連する部分の疾患ですから、安易に考えることは得策ではありません。
長年悩んでいる人は一度きちんと病院に行かれ検査を受けることをお勧めしたいと思います。
一言で頭痛といってもいくつかの原因によって分類されています。
- 片頭痛 20歳から50歳ぐらいの女性に多く、一度起きると4時間から2日間くらい続きます。また目がちかちかするなどの何らかの前兆を感じることが多いようです。皮肉なことに長年飲み続けている頭痛薬が引き金となって片頭痛の症状が出ることもあるようです。
- 緊張型頭痛 肩や首のこりと一緒に感じることが特徴です。
- 群発性頭痛 片方の目の奥に我慢できないほどの強い痛みを感じ、あまりにもつらく立っていられなくこともあるようです。目の奥にある血管が腫れて、その周りの神経が刺激を受けるとされていますがその原因は不明です。
- 脳腫瘍 腫瘍が大きくなることに伴い痛みがひどくなっていく。ときに手足の動きが悪くなったり、物が二重に見えたり、又吐き気を伴うこともあります。
- 慢性硬膜下血腫 頭を打ったことのある人。打った直後でなくても時には2週間以上経過してから発症することもあります。頭を振ると痛みが増したり、吐き気を伴う事もあります。
細かく分ければさらに分類することはできますがざっというと以上が病院で症状別に頭痛を分類しています。明らかに4)脳腫瘍 5)慢性硬膜下血種 6)脳血管障害に伴う頭痛については外科的手術等で対応する疾患ですからオステオパシーの対象外になります。
一方それら以外の頭痛にいてはオステオパシーの対象になると考えています。ここで最近来院された50代女性の患者様の例をお話しします。20代に出産を経験されてから約30年間ずっと頭痛に悩まされ続けてきたと訴えて来院されました。片時も頭痛薬を手放すことができす年間の頭痛薬消費量は相当なものだそうです、お子様もご主人もともに頭痛もちなので家にはいつも薬が何箱も常備してるとおっしゃっていました。
早速オステオパシーの全身診断を開始してみると、確かに頭蓋の動きは悪いです。その動きの悪さは原因が一つでなく、脳を覆っている硬膜の硬さと、頭蓋骨の骨の重なり合っている縫合といわれる部分の一部が固着していました。
そして何より一番目についたのが左の首の筋肉が異常に固くなっていました。さらに診断を進めていくと肘の関節の動きが大変悪いことが分かりました。
早速施術を開始しました。肘関節の動きと頭の動きの関連があるかを調べていきます。一度肘の関節の動きを改善させる為にファンクショナルテクニックといって衝撃を伴わない技術で施術をしてから、再度頭蓋の動きを検査してみると明らかに変化が見られました。
次に本格的に硬膜と縫合の治療をしました。
硬膜の中を脳で使い終わった血液が静脈となって心臓にかえって行きます。硬膜の柔軟性又頭蓋骨の柔軟性が不足してくると静脈の戻りに影響が出てきます。静脈血に中には脳細胞が使い終わった老廃物が入っています、このわずかな排液循環の不足があるだけでも頭痛の原因になりことがあります。
この考え方は明らかに病院が考えている頭痛の分類には入らないオステオパシー独特の考え方でしょう。
この患者様のケースは左肘関節の動きが長年悪かったことが原因で手から首にその緊張感が伝わり、さらに首の緊張感が直接頭蓋骨の動きに影響を与えたと考えられます。
オステオパシーは発症している場所に目を奪われる治療ではありません。全身を診て原因を探します。
この患者様のケースでは頭蓋の治療だけでは一時的には改善しても、またすぐに戻ってしまうでしょう。
この患者様の頭痛の原因は【肘関節の動きの悪さ】から来ていたと見受けられました。
この患者様は30年来の頭痛が数回の施術で治りました。オステオパシーの治療は病院に行ってもなかなか治らない頭痛にとても効果があります。原因をしっかり探すオステオパシー施術を受けることをお勧めします。