丸山稔一院長ブログ | 東京 | 西日暮里 | 丸山オステオパシー治療院

東京・荒川区西日暮里にあるオステオパシー専門治療院の院長ブログ はじめまして院長の丸山稔一です。

【交通事故の後遺症】でいつまでもお悩みの方へ!!改善のお手伝い

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皆さまこんにちは。 丸山オステオパシー治療院 院長の丸山稔一です。

 

交通事故の後遺症にはさまざまな症状があります。代表的にはむち打ち症があげられると思います。そのほかにも骨折後の骨折部の痛みが続いたり。また手のシビレ、足のシビレが残ったりと数え上げたらきりがありません。

 

どの様な症状が出てもおかしくないほど事故のショックは大きいものです。事故後の保障について自賠責法という法律で後遺症害に認定基準があり、認定基準の根拠になるものはレントゲン画像やMR画像によるもの。

 

又画像ではわからないものの基準として神経学的検査所見というものがあります。これは腱反射や知覚検査、筋力検査などがあります。

 

いずれにしても具体的かつ明瞭な状態に対する認定になります。このように第三者が見てもはっきりとした基準で認定されれば何らかの保証の対象になります。

 

 

一方この様な基準の対象にならない症状で苦しんでいる方も多くいる事も事実です。

 

 半年ほど前に交通事故にあわれた方が来院されました。自転車に乗って買い物をしているときに横からバイクに追突され転倒し、激しく胸部を強打した。骨折、打撲など目立った外傷はないが、それ以降胸の痛み、締め付けられるような感覚になり、夜寝ているとき突然胸苦しさを覚え飛び起きてしまう、又その時は冷汗をどっとかいているとのこと。昼間も発作的に胸の苦しみが襲ってくるということを訴えられていました。事故からすでに数か月経過していましたが一向に改善する気配がない様子でした。

 

もちろん病院に行かれ各種の検査を受けていますが特に異常は見つからないと言われたそうです。

 

オステオパシーでは肋骨を重要視します。肋骨が囲んでいる胸郭には心臓と肺が入っています。心臓は自動的に収縮しますが、肺は胸郭の収縮についていくだけで自動的には大きくなったり、小さくなったりはしないのです。横隔膜や肋間筋また呼吸補助筋などが肋骨を動かし、その動きに肺は依存しているのです。

 

胸郭を構成している肋骨や肋軟骨が機能障害を起こしていると、正しい呼吸のリズムが取れなくなります。

 

食事でとった栄養も呼吸で取り入れた酸素も胸郭内の心臓と肺で血液に結び付きそして全身に送られていきます。

 

つまり胸郭の機能は全身の健康状態を維持するのには絶対条件なのです。

 

肋骨は左右で24本あります、後ろ側は背骨に関節しています。前は胸骨という骨と関節しています。24本の骨が前後に関節を持っていますから関節だけでも多くの部分を診なければなりません。又前側の肋骨の先端は肋軟骨をいう柔らかい組織になっています。

 

今回の患者様の強打した胸の箇所を中心に丁寧にオステオパシー診断をすると。

肋骨の関節の何か所か関節の機能障害が見つかりました。

 

又関節性の問題とは別に強いエネルギーで胸部を打撲すると肋骨の骨そのものが硬くなる骨内病変という状態になることがあります、骨には水分が多く含まれていますから本来はいくらかの柔軟性をもっていますが、強烈なショックを受けると骨自体の柔軟性が失われることがあります。

 

同様にこの物理的なショックを引き受けて硬くなる性質は肋軟骨が一番強いとされています。

 

この患者様は強い骨内病変と肋軟骨の機能障害を起こしていました。

 

肋軟骨のすぐ裏には心臓があります、本来しなやかである肋軟骨が硬くなると心臓の動きに制限を与えますので、脳が心臓に対してもっと動けという指令を出します。脳は肋軟骨が硬いのか、心臓の働きが悪くなっているのかを区別できませんから心臓は常により強く動けという指令を受けストレスを感じる様になります。

 

複数の関節性の問題と骨内病変を起こし呼吸の環境が悪くなり、肋軟骨の機能障害による心臓のストレスを同時に受けていましたから、胸苦しさに襲われても不思議はありません。

 

一つ一つ関節性の問題、骨内病変、肋軟骨と段階的に施術を重ねていきました。特に肋軟骨については重点的に施術を重ねました。それ以外にもオステオパシーは関連を診ていきます、呼吸に関する頭蓋の問題、横隔膜に関連する内臓 (肝臓 胃など)も診ていきました。少し時間はかかりましたが最終的には胸の苦しさはすっかり改善しました。

 

オステオパシーではレントゲン画像・MR画像・神経学的所見では対象にならない機能障害を見つけることができます。

 

この患者様のように交通事故後の後遺症に悩み、病院では異常は発見されず、当院に駆け込み症状を改善した方が大変多くいらっしゃいます。交通事故後の後遺症でいつまでも改善しない方一度オステオパシー施術を受けてみませんか?患者様に寄り添って改善のお手伝いをさせていただきます。

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強烈な残尿感!男女でそれぞれ原因が違う??

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こんにちは丸山オステオパシー治療院 院長丸山稔一です。今回は残尿感についてお話いてまいります。男性、女性ともにある症状ですがそれぞれ原因が少し違うようです。

 

男性の場合ですと

1)前立腺肥大 2)急性腎盂腎炎 3)前立腺がん 4)性病など

代表的など原因と分類させています。

 

一方女性の場合は

1)膀胱炎 2)過活動膀胱  3)骨盤臓器脱

4)尿道症候群

などが代表的な原因に分類されています。

 

確かに炎症が起こっているものについては細菌が原因ですので抗生物質に治療が適応ですので手遅れにならないうちに早めの治療が必要です。又癌が原因の場合についてももちろんこ抗癌治療を施す必要があります。

 

一方、炎症や癌、性病などの明らかに病院での治療が必要なもの以外に分類されているものについては薬を飲んでもなかなか改善しないケースが多くみ受けられます。

 

以前30代男性が強烈な残尿感で来院されました。病院に行って受診をしたところ前立腺炎と診断され薬を処方され、しばらく飲んだものの一向に効果がなく、改めて診断を受けると次は膀胱炎といわれこれも薬を処方されたが一向に改善しなかったとのことでした。

 

オステオパシーは機能と構造の関係に着目する療法です。

膀胱という構造が排尿という機能にどのように影響を与えているかをよく考えます。

基本的に病院の診断をきちんと受診されていますので安心してオステオパシーの施術を進めることができます。

 

まず症状を訴えている部分のみに目を奪われることなく全身のオステオパシー検査を行いました。もちろん膀胱に直接かかわる骨盤周辺は念入りに検査します。この患者様は肋骨に問題が見つかりました、次に骨盤の外側についている腸骨という骨の関節がとても動きが悪くなっていました。

 

直接膀胱を触診してみると、膀胱そのもの又膀胱を固定している靭帯(恥骨膀胱靭帯)も大変硬くなっていました。肺や心臓が入って分部は胸郭といいます、この胸郭は左右12本づつある肋骨でできています。肋骨の一部にでも動きの悪いところがあると胸郭全体の動きに悪影響を与えます。又、胸郭の動きと骨盤の動きには連動性があります。胸郭の動きが悪くなると骨盤の動きも悪くなることがあります。

 

施術はまず肋骨の動きの改善から始めました。その後改めて骨盤の動きを確認するとかなりの改善が見られましたが、まだ少し悪いため次に骨盤の施術を行いました。そして最後に直接膀胱と恥骨傍濃い靭帯の施術を行いました。

 

骨盤内の内臓は男女で構造がかなり違う特殊なゾーンです。女性にしかない器官は子宮・卵巣・卵管・女性器があげられます。男性特有のものとしては前立腺・男性器があります。男女共通のものとしては膀胱・S状結腸・直腸などがあります。共通するものと男女固有の器官がありますので扱いはより慎重にしなければなりません。しかし

構造をよく理解し触診力があることによりいろいろな症状に対応できることができます。尿漏れ・頻尿・残尿感さらに婦人科系の問題なども適応になります。

 

今回の患者様もその後一切の薬を飲むことなく3回の治療で改善しました。

 

薬を飲んでもなかなか治らない残尿感・頻尿・尿漏れなどでお悩みの方一度オステオパシーの施術を受けてみてはいかがでしょうか。

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滑舌で御悩みの方 オステオパシー施術で構造的な問題から改善しましょう!!

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皆さまこんにちは丸山オステオパシー治療院 院長の丸山稔一です。今回は滑舌についてお話しいたします。

 

当院で頭痛や頭痛の方へオステオパシー施術をした患者様から「滑舌が良くなった」「今まで言いにくい言葉がスムーズに出るようになった」「不思議です」と仰る方が多いです。

 

このようなことが何回か重なり改めて滑舌について考えてみました。滑舌とは言葉の聞き取り易さと言い換えることができます。では聞き取り易さの条件とは何でしょう。滑舌の研究をされている方によれば大きく分けて3つの原因といっています

 

  • 話し方の問題
  • 体の使い方の問題
  • 心理的な問題

 

それぞれに対する対処の方法も研究されているようです。例えば舌の使い方、発声法、心理面でのリラックスの方法などが考えられています。

 

ではオステオパシー的に発声に関する構造的な面から滑舌についてどのように考えるかをお話いたします。

 

話をするとき誰でも口を開いたり閉じたりします。それにはまず顎関節が正常であることが必要です。第一に顎関節を安定させるための靭帯が正常であるか、そして顎を開くための筋肉と閉じるための筋肉がうまく機能してるか。さらに顎関節を受け止めていつ頭蓋骨の一部の側頭骨のわずかな動きが正常であるか。などの条件がそろっていないとうまく顎関節は開閉できません。

 

ここでどのくらいの靭帯と筋肉がかかわっているか整理してみます。

顎関節を安定させる靭帯

 1)側頭下顎靭帯  2)茎突下顎靭帯 3)蝶形下顎靭帯

 4)顎関節関節包

 

口を閉じるための筋肉

1)内側翼突筋  2)外側翼突筋 3)咬筋 4)側頭筋

 

顎関節を開くための筋肉

1)顎舌骨筋 2)オトガイ舌骨筋 3)顎二腹筋

4)外側翼突筋の一部

 

これらが直接かかわるものです。全部で10種類あります、これらの一つがうまく機能しなくても口の開閉はうまくいきません。又顎関節はそれ以外の関節構造がきちんとあるべき位置、あるべき動きをしていないととても影響を受けやすい関節です。

 

例えば骨盤の位置・動きが少し悪いだけでも顎関節に影響します。さらに歯のかみ合わせの問題もとても重要な要素になります。かみ合わせについては歯科の領域でオステオパシーの対象外になりますがかみ合わせ以外の問題は対象になります。

 

オステオパシーの施術で滑舌を対象にする場合はまず体全体の構造のオステオパシー検査を行います。

 

まずは直接顎関節を診るの前に顎関節に影響を与えている原因を調べていきます。そして次の段階で上に掲げた顎関節に直接かかわる靭帯・筋肉をすべてしらべていきます。口の中からしか触れないもの、また外からしか触れないものがありますのできちんと触診できないとオステオパシー検査はできません。

 

経験的にいうと滑舌に関しては顎の下についている口を開くための筋肉に問題がある方が大変多いです。

 

体全体の構造が正常であること、顎関節を受け止める頭蓋骨が正常であること。そして開口筋を中心に顎関節に関するすべての靭帯・筋肉が正常であること。

 

これらが私が心がけている滑舌についてのアプローチです。

 

舌のトレーニングやリラックス法でなかなか改善しない方は一度構造的な問題を見つける必要があるかもしれませんね。滑舌が良くなるとおしゃべりが本当楽しくなると思いますよ。

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ご存知ですか?【頭痛】はこう診る!オステオパシー的アプローチ!

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こんにちは丸山オステオパシー治療院の院長 丸山稔一です。今回は頭痛についてお話をして参ります。長年の頭痛・片頭痛で悩んでいた方が多く来院されます、程度の差こそあれ頭痛で悩んでいる方は本当に大勢いらっしゃいます。頭痛は脳に直接関連する部分の疾患ですから、安易に考えることは得策ではありません。

 

長年悩んでいる人は一度きちんと病院に行かれ検査を受けることをお勧めしたいと思います。

 

一言で頭痛といってもいくつかの原因によって分類されています。

 

  • 片頭痛 20歳から50歳ぐらいの女性に多く、一度起きると4時間から2日間くらい続きます。また目がちかちかするなどの何らかの前兆を感じることが多いようです。皮肉なことに長年飲み続けている頭痛薬が引き金となって片頭痛の症状が出ることもあるようです。
  • 緊張型頭痛 肩や首のこりと一緒に感じることが特徴です。
  • 群発性頭痛 片方の目の奥に我慢できないほどの強い痛みを感じ、あまりにもつらく立っていられなくこともあるようです。目の奥にある血管が腫れて、その周りの神経が刺激を受けるとされていますがその原因は不明です。
  • 脳腫瘍 腫瘍が大きくなることに伴い痛みがひどくなっていく。ときに手足の動きが悪くなったり、物が二重に見えたり、又吐き気を伴うこともあります。
  • 慢性硬膜下血腫 頭を打ったことのある人。打った直後でなくても時には2週間以上経過してから発症することもあります。頭を振ると痛みが増したり、吐き気を伴う事もあります。
  • 脳血管障害 基本的に高血圧を伴うことが多く・高血圧脳症・くも膜下出血脳出血という脳血管に障害がある場合の激しい頭痛です。

 

細かく分ければさらに分類することはできますがざっというと以上が病院で症状別に頭痛を分類しています。明らかに4)脳腫瘍 5)慢性硬膜下血種 6)脳血管障害に伴う頭痛については外科的手術等で対応する疾患ですからオステオパシーの対象外になります。

 

一方それら以外の頭痛にいてはオステオパシーの対象になると考えています。ここで最近来院された50代女性の患者様の例をお話しします。20代に出産を経験されてから約30年間ずっと頭痛に悩まされ続けてきたと訴えて来院されました。片時も頭痛薬を手放すことができす年間の頭痛薬消費量は相当なものだそうです、お子様もご主人もともに頭痛もちなので家にはいつも薬が何箱も常備してるとおっしゃっていました。

 

早速オステオパシーの全身診断を開始してみると、確かに頭蓋の動きは悪いです。その動きの悪さは原因が一つでなく、脳を覆っている硬膜の硬さと、頭蓋骨の骨の重なり合っている縫合といわれる部分の一部が固着していました。

 

そして何より一番目についたのが左の首の筋肉が異常に固くなっていました。さらに診断を進めていくと肘の関節の動きが大変悪いことが分かりました。

 

早速施術を開始しました。肘関節の動きと頭の動きの関連があるかを調べていきます。一度肘の関節の動きを改善させる為にファンクショナルテクニックといって衝撃を伴わない技術で施術をしてから、再度頭蓋の動きを検査してみると明らかに変化が見られました。

 

次に本格的に硬膜と縫合の治療をしました。

硬膜の中を脳で使い終わった血液が静脈となって心臓にかえって行きます。硬膜の柔軟性又頭蓋骨の柔軟性が不足してくると静脈の戻りに影響が出てきます。静脈血に中には脳細胞が使い終わった老廃物が入っています、このわずかな排液循環の不足があるだけでも頭痛の原因になりことがあります。

 

この考え方は明らかに病院が考えている頭痛の分類には入らないオステオパシー独特の考え方でしょう。

 

この患者様のケースは左肘関節の動きが長年悪かったことが原因で手から首にその緊張感が伝わり、さらに首の緊張感が直接頭蓋骨の動きに影響を与えたと考えられます。

 

オステオパシーは発症している場所に目を奪われる治療ではありません。全身を診て原因を探します。

 

この患者様のケースでは頭蓋の治療だけでは一時的には改善しても、またすぐに戻ってしまうでしょう。

 

この患者様の頭痛の原因は【肘関節の動きの悪さ】から来ていたと見受けられました。

 

この患者様は30年来の頭痛が数回の施術で治りました。オステオパシーの治療は病院に行ってもなかなか治らない頭痛にとても効果があります。原因をしっかり探すオステオパシー施術を受けることをお勧めします。

 

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【頭蓋オステオパシーについて】頭(頭蓋)は 1分間に10回位のリズムでゆっくり動いている

頭(頭蓋骨)は動くの?

答えは動きます。それも確実に24時間休みなく生まれてから死ぬまで常に動き続けています。 1分間に10回位のリズムでゆっくり動きます。

 

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皆さまこんにちは、丸山オステオパシー治療院の院長丸山稔一です。今回は頭蓋オステオパシーについて簡単にお話ししたいと思います。頭蓋骨の治療は一般的には少し神秘的に思われるかもしれませんね、現在の医学でもお医者さまは頭が動いているとは考えてはいないようです。

 

この頭の動きに着目したのがアメリカ人のサザーランドという先生がなんと今から100年以上前にに着眼しました。オステオパシーの創始者のATスティルの弟子であったサザーランドは頭蓋骨を観察しているときに側頭骨(耳の穴が開いている骨)が魚の鰓のように見え、この形には何かの意味があるに違いないと発想したと言われています。

 

そのことを師匠のATスティルに相談すると、ステイルは「それを掘り下げろ」つまり踏み込んで研究しなさいと言ったといわれています。

 

その言葉に従いサザーランドは頭蓋について徹底的に研究しました。数々の中傷にあいながらも最終的には頭蓋は動いていることを証明し、かつ頭蓋治療の原理を開発しました。サザーランド先生以降、頭蓋オステオパシーは数々の先生方によってさらに進化され現在に至っています。

 

今では頭蓋領域の施術はオステオパシーの重要な一部です。頭蓋の動きはイメージとしては頭蓋骨の骨のゆっくりとした膨張と収縮の動きです。その動きはとても小さく5ミクロンと言われています。

 

脳の中心部に脳室という分部があります、その脳室の中にさらに小さな脈絡叢という器官があります。心臓から脳に送られてきた血液が枝分かれしてこの脈絡叢に入ってきます、ここでは血液中の糖質分だけが抽出されます。この抽出された液体は脳脊髄液といいます、脳脊髄液は無色透明であり脳と脊髄神経の栄養素になります、つまり人間が生きるためには欠かすことのできない極めて重要な液体なのです。

 

例えば交通事故やスポーツ時の激しい障害。又出産時の激しいいきみなどで時として硬膜が傷つき中を循環している脳脊髄液が外に漏れるときがあります。これを脳脊髄液減少症という病名が付きます、この疾患は激しい症状が現れます。例えば頭痛、頸部痛、聴覚過敏、全身倦怠感、めまい、吐き気、自律神経症睡眠障害などです。これらの症状はとても激しく耐えがたいつらさです、時として悶絶するぐらいと言わています。

 

つまり脳脊髄液が脳とそれを覆う硬膜の間に必要量満たされていないと健全な健康が維持できないことを意味しています。この生命維持にかかわる脳脊髄液は脳だけでなく背骨の中を通る脊髄神経の中を通りさらに体の隅々に至る抹消神経の中も通っていきます。全身の脳脊髄液を集めると約200㏄あります。

 

全身に脳脊髄液がいきわたる為には頭蓋骨の動きが不可欠なのです。本来はきちんとした動きがある頭蓋骨ですが色々な原因で動きが悪くなることがあります。頭蓋骨の動きの中心は蝶形骨と後頭骨の接している部分です、ここを蝶形後頭底といいます。

 

第一にこの蝶形後頭底が動きが悪くなることがあります。二番目の原因は頭蓋骨にはいくつかの骨がかみ合いながらドーム状の頭蓋骨を形成していますが、各々の骨が接している部分(縫合)が固着することがあります。第三として脳を覆ている硬膜が硬くなることがあります。

 

これらが代表的な原因ですがほかにもいろいろな原因があります、頭蓋ではなく頸椎や骨盤なども原因になることがあります。頭蓋骨の動きが悪くなることで例えば頭痛・片頭痛を初め、内臓の不調などなど体中に特定できないほどの不調が出てきます。

 

頭蓋骨の骨ごとに症状も変わってきます、例えば頭の一番上の意ある骨(頭頂骨)の機能障害は耳炎・耳管・失語症失読症など頭の横についている骨(側頭骨)では聴覚に関係する症状。嚥下など頭の後ろについている骨(後頭骨)では目まいなどそれそれ脳の機能に関連する場所にある頭蓋骨の動きが症状に関連してきます。関連する症状についてはこれ以外にもたくさんあげられます。

 

私はオステオパシーを始めるきっかけはこの頭蓋治療に対する興味からでした。何しろ動きがとても小さくそれを正確に感じることが最初はとても難しいです。そして次にどこが悪いのかを診断するのも大変でした、それらが正確にわかると確信できたのはフランスの頭蓋教育の第一人者のアラン・リニオン先生の授業をうけてからです。

 

日本での教育も大事な基礎的なことは習いましたが、きちんと結果が出る様になったのはフランスでの教育以降です、微妙な動きを正確に診断することそれに合わせた正確な施術をすることによって以前とは比較にならないほどの効果が出てきます。

 

頭痛・片頭痛を初め説明につかないような体の不調をお持ちの方は一度頭蓋オステオパシーの施術をお勧めします。

 

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20代女性 処方された薬を飲んでも便秘が治らない!!オステオパシーは体全体の緊張を緩めて改善!

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皆さまこんにちは、丸山オステオパシー治療院の院長 丸山稔一です。今回はオステオパシーから見た便秘についてのお話しをいたします。

 

昨年の11月ぐらいから急に便秘になり、市販の便秘薬を飲んでもなかなか効かないと20代の大学生が当院ホームページを見てご来院下さりました。病院に行ってレントゲン検査を受け、またエコー検査も受けたものの特別内臓の病気でもないと言われたとのことでした。

 

病院で処方された薬もあまり効果がないとのこと。便秘といっても原因はさまざまです。食事の問題、ストレスの問題、そして睡眠不足、運動不足など大きく区分され、それぞれのタイプに合わせて皆さまはそれなりに対処していると思います。

 

もちろん腸管系の疾患が原因の場合もありますから長い期間続く場合は一度病院で検査する必要があります。この患者様も一度病院に行かれ検査をしていますその結果内臓の疾患がないとわかっています。又、繊維の多い食事も積極的にとるようにしている、そして水分もしっかりとっているとのこと。

 

ただし、なかなか思うように出ない。最近ではお腹か張ってきてとても気分が悪く、いつまでこの状態が続くかと思うと憂鬱になり、とてもつらいとおっしゃっていました。

 

この様なケースではオステオパシーの施術が有効なときがあります

 

オステオパシーでは便秘をどのようにとらえていくかをお話しします。オステオパシーでは施術をパターン化はしません、なぜなら原因は人さまざまですからパターン化しようにもそれはできないのです。

 

但し便秘・下痢に関して言うなら少なくとも3点については必ず診ます。

 

  • メカニカルな問題

例えば骨盤の動き特に仙骨と腸骨の動き、腰椎の動き、結腸(大腸)の動きなどは最低限見てきます。骨盤については結腸が入っている入れ物として考えれば、入れ物が固まって動きが悪くなっていれば当然入っている腸管にも動きを与えづらくなってしまいます。

 

腰椎についていえば結腸にしても小腸にしてもそれをつなぎとめている膜があります。その膜が腰椎に言わばくっついているようになっていますのでこれも見逃せません。

 

そして大腸そのものの柔軟性も大前提です。収縮しすぎていれば便の通過が悪くなります。また緩み過ぎていれば大腸が柔らか過ぎて便をため込んでしまいます。

 

  • 循環系(血管系)の問題

大腸を支配している動脈・静脈はいずれも腸間膜という薄い膜の中を通過していきます、腸を健全に活動させるためには血液の力は不可欠です。従ってこの腸間膜も必ず検査します。

 

  • 神経系の問題

結腸を支配している神経は大きく分けて二つあります。活動を促す副交感神経の迷走神経、それに活動に抑制をかける交感神経の大内臓神経と小内神経。迷走神経は頭蓋骨の一部である後頭骨から出ます、そして頸椎の横を通り縦隔を通過しさらに横隔膜を貫いてから結腸についていきますので、後頭骨・頸椎・縦隔・横隔膜は要チェックになります。さらに抑制系の神経は背骨(胸椎)から出入りしますので、必ず検査します。

 

ざっというとこの3点については結腸に直接関係しますから最低限チェックします、

 

但しこれら3つがなぜ上手く働かなくなったかということが重要になりますので、それらの原因を見つけに行きます。

 

 

それを考えると体全体を調べる必要が出てきます。オステオパシーの施術はこういうことなのです。

 

 

これらの検査事項も学習と経験が蓄積してくると短時間で原因をみつけることができる様になります。今回の患者さまの全身のオステオパシー検査をすると骨盤の右側の関節の動きがとても悪く、又結腸を支持している腸間膜の一部が大変硬くなっていました。又迷走神経が出ている後頭骨の右側もあまりよく動いていませんでした。

 

 

一度後頭骨を緩め結腸を調べると少し改善しているものの決定的なものではありませんでした。

 

 

さらに検査を進めていくと子宮をつなぎとめている膜の一部が問題をおこし、これが腸間膜を下に引っ張っていたようです。子宮広間膜を施術すると結腸を支持している膜もかなり改善しました。

 

まだ少しだけ骨盤の右側の動きが悪く、右側全体の動きに影響を与えているようでしたので、骨盤の動きを改善させる施術を行いました。それにより腹部全体の緊張がとれたようです。

 

 

実際すべての施術が終わった直後に患者様はトイレに駆け込みました。

 

 

なんと久しぶりの快便だったようです。施術直後で腸に刺激が入った一時的な現象かもしれませんので、安定的に大腸が活動できるまで見守る必要があります。いずれにしても便秘改善のきっかけになったことは間違いなさそうです。

 

 

この患者様から後から改めてお話しを聞くと、看護大学の学生で国家試験を控え、昨年11月あたりから一日中腰掛、明らかに運動が不足していた、又右足を左足の上に交差させ足を組むことが多かったといていました。

 

どうやら原因はこの辺にありそうですね。

 

便秘でお悩みの方一度オステオパシーの施術を受けてみませんか。

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12歳 小学生男の子 踵が痛い!成長痛?と決めつける前に

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皆さまこんにちは、院長の丸山稔一です。今回は小学6年生の男の子のお話をします。3ケ月前位から踵が痛いと訴えられ来院されました。転んだわけでもなく自分では痛くなった理由はわからないと言っていました。お母さんも同席してくれましたが、少し走った後また体育の授業のあった日は特に痛いと言うといっておられました。

 

この年齢の子供は急激に身長が伸びる時期ですから成長痛が疑われます。成長痛は誰にでもおこるわけではありませんが時々起こることがあります。病院にも行きレントゲン検査を受け特別問題はなし、年齢的な成長痛だと診断されしばらく過激な運動は避けること、そして痛い時は湿布をしておくようにといわれとのことです。

 

その後一向に良くならないため近所の整骨院に行って電気治療をしたものの一向に痛みは改善しなかったようです。確かに成長痛の症状はなかなか取れないことがありますし、時期を迎えれば自然に治ってしまうこともあります。

 

但し成長痛だと決めつける前にお話をうかがうと動きに伴う痛みがあるという点に疑問を感じました。なぜなら動きに伴う痛みは関節に問題があることが多いからです成長痛は関節の問題というよりも骨そのものの成長に伴う痛みだからです。

 

早速、オステオパシー診断をしました。痛みを起こしている踵の関節構造はとても複雑にできています。踵の骨はその上の距骨という骨に乗っています。ここを距骨下関節(距踵関節)といいとても複雑な構造です、とても小さいのですが動きがあります。この小さな動きを正確に検査することはかなり訓練しないと難しいです。

 

この患者さまは症状を起こしている距骨下関節の動きが悪くなっていること、又踵の上はアキレス腱がついているのですが、アキレス腱自体でなくその周りに取り巻いている腱膜がかなり硬くなっていました。さらに全身を広く検査していくと痛みを起こしている左側の股関節の動きが悪いことが分かりました。

 

問題を起こしている踵が先に悪くなってからそれが原因で股関節が悪くなったか。又はその逆なのか?オステオパシーの検査はどちらか先に起きたのかをおおよそ区分する診断方法もあります。今回のケースは股関節の動きの問題が根本的な原因のようです。早速、施術を開始しました、まず股関節の動きを回復させます。

 

次にアキレス腱の腱膜を組織テクニックをいう技術で回復させました。そして最後に踵の関節をファンクショナルテクニックというソフトにゆっくり行う技術で関節の動きを回復させました。この患者様は2回の施術で完治しました。結果としては成長痛ではなかったようです。

 

成長痛?と決めつける前にオステオパシー診断によって痛みの原因が究明し、完治することも少なくありません。なかなか良くならない長患い、どこへ行っても変わらないと諦める前に、オステオパシー専門治療院へ相談したのが完治への近道となった良い症例です。下記HPよりお問い合わせください、お待ちしております。

 

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